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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第八話 幻夜
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あら…ソウ…ふふふ、少し…残念だわ…もう少し…あなたと…触れ愛…たかった…」

「召されよ能力者(化け物)…神の御許へ、貴様の能力因子(DNA)サンプル、有効に使わせてもらう…」

パンテーラの体が光となって目の前の少年の盾に吸収された。

「…何者だ…貴様は…?」

動揺を押し殺しながら目の前の甲冑(アーマー)を纏っている少年を睨むソウ。

少年もまた憎悪に満ちた目でソウを見つめる。

「紅き雷霆・ソウか」

「フェザーの新人…と言うわけでも無さそうだな。まあ、味方ではないのならこの場で即座に始末するだけだがな」

「…それはこちらの台詞だ。皇神も、フェザーも、能力者共は全て俺の敵だ。無論、貴様もな…紅き雷霆。贖え、罪を…」

「罪…?その発言からして無能力者のようだが…笑わせるな無能力者(屑)が」

互いに冷たい表情で銃を向け合う2人の少年。

どちらも瞳に嫌悪と憎悪を宿らせ、そして同時に引き金を引いた。

「消えろ…!!」

「滅べ…!!」

どちらも殺意を乗せ、ソウの銃からは雷撃ショットが放たれ、少年の銃からは特殊な製法で鍛造された銃弾が放たれた。

2つのショットは相殺されてしまう。

「何?」

まさか金属性の銃弾で自身の雷撃を通常弾とは言え相殺されるとは思わなかったソウが表情を顰めるが、少年の方もこの結果に表情を顰める。

「チッ、雷撃の通常弾でさえこのベオウルフでも相殺させるのがやっとか…いや、相手が蒼き雷霆の派生である紅き雷霆であることを考えれば上々か…」

「ふん、あまり調子に乗るなよ!!」

今度はチャージショットを放って少年を狙うが、少年は横に飛んでそれを回避すると盾を展開して構える。

「穿て…アロガントファング!!」

盾から見覚えのあるレーザーを発射してきた。

「これは…!!あいつの…」

ジャンプでレーザーをかわすと時間差でビットを出現させる。

「まだだ!!」

これまた見覚えのあるビットが発射され、ソウは雷撃鱗でそれを弾く。

「そいつはイオタとか言う奴の第七波動か?何故、無能力者の貴様が使える?」

「貴様ら兄弟が倒した能力者の宝剣の能力因子サンプルを解析したことで奴らの第七波動を擬似再現した物だ。この力で罪深き貴様らを討滅する」

「(つまり、GVが倒したデイトナとか言う能力者とストラトスの第七波動を再現した武器も使える可能性がある…か…)罪と言ったな?俺達能力者が罪と言うのはどういうことだ無能力者?」

他の疑似第七波動に注意を払いながらソウはショットを放っていく。

「知れたこと…人の世に蔓延る、人ならざる者。人外魔境、悪鬼羅刹…第七波動能力者…貴様らの存在そのものが人の世に対する冒涜であり
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