蒼紅:第七話 彩花
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ッターから下に行けるみたい。目の前の壁にある配電盤に雷撃を流してみて』
「了解」
GVが避雷針を配電盤に撃ち込み、雷撃を流し込むとシャッターが開いた。
GVが雷撃鱗のホバリングでゆっくりと下降し、下降までに時間がかかるソウは何度か雷撃鱗の展開を繰り返して降下していく。
「こういう降下の際は不便だな」
GVよりも長時間の滞空が可能でも降下の際は雷撃鱗の展開を繰り返さなければならないのは不便だ。
先に進むと足場が蔦の場所に出た。
「GV、邪魔になりそうな蔦は雷撃鱗で焼き切れそうだ」
2人は雷撃鱗を展開しながら蔦を焼き切りながら敵を蹴散らして先に進むとGVが小さい宝石を発見した。
「あの宝石だ…シアンにあげたら喜ぶだろうな…それにしても何でこんな所に宝石があるんだろう?」
「何かの素材に使われてるのかもしれないな。拾うならさっさと拾え…ミッションが長引くぞ」
GVは宝石を回収するとミッションを再開する。
先に進むソウとGVだが、進みながら周囲を見渡すと、薄暗い地下でも実験植物と思わしき植物が生えている。
中には内壁を侵食しているものさえある…怖ろしい繁殖力だ。
そしてターゲットが培養されている部屋に辿り着いた。
『その奥に、ターゲットが培養されているわ』
2人が中に入ると、そこには不気味で巨大な怪物花が存在していた。
「これがターゲット?…まるで怪物じゃないか」
『資料と全然違うわ……成長したというの?』
「それともターゲットを改造したのかのどちらかだな」
GVが目を見開き、モニカも信じられないかのように呟いて、ソウが何時でも動けるように構える。
『実験コード“ViVid”…まさか、こんな姿になっているなんて…資料通りなら、その花の弱点は花弁に守られた雌しべ…ショットで花弁を刺激し続ければ防衛本能が働いて、弱点を露出するはずよ。』
「よし、やるぞGV。こんな悪趣味な花はさっさと駆除するに限る」
「うん…この怪物花から作られる抗ストレス剤…巷の遺伝子組み換え食品なんかよりよっぽど危なそうだな」
「こんな怪物花と比べること自体おかしいだろう」
GVとソウが二方向から避雷針と雷撃のショットを連射して飛んでくる花粉をかわしながら花弁を刺激すると、情報通りに防衛本能が働いて雌しべが露出し、中から大量の虫が出て来た。
2人は雷撃鱗を展開しながらショットを撃ち込み、GVは避雷針が雌しべに三発当てると雷撃を流し込み、ソウはショットの雷撃を連射し続けた。
同時攻撃によってあっという間に耐久限界を迎えたViVidは爆発を起こした。
「これ植物なのに何で爆発するんだろう…?」
「こんな怪物花に常識を当て嵌めようとし
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