無印編:トークルームV
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ゃっ…!!うぅ…舌かんら……」
混乱してしどろもどろになっているようだけど…大体のことは分かった。
つまり、友達と演劇か何かをやることになって、その練習をしていた…。
シアンは猫の役…そんなところだろう。
「…分かってるから…落ち着いて?」
「あうぅ…」
「しかし随分と本格的な道具だな。たかが、学校の演劇如きで無駄な出費を…やはり無能力者の考えは理解出来んな」
「猫耳カチューシャとかではなく着ぐるみにすれば良いと思うのですが…可愛いですし(それにしても学校ですか…無能力者を殲滅したら学校を創ってソウ達とお兄様達と一緒に通うのも良いかもしれません…)」
「着ぐるみと言うのはお前が寝る時に能力の夢幻鏡で作っている着ぐるみのような寝巻きか?前はフクロウだったが…」
「そうです。因みに私のパジャマは質感にも拘っている特別仕様です。今度ソウもどうですか?犬の着ぐるみパジャマを夢幻鏡で用意しますよ。因みにソウの犬の着ぐるみパジャマの色はソウのイメージカラーの黒、白、赤の3パターンがあります」
「断固拒否する」
「犬の着ぐるみパジャマのソウ…可愛いと思うのですが…」
そんなことを兄さんに向かって簡単に言い放つことが出来るテーラは凄いと僕は思う。
《フェザー》
それは兄さんとテーラが買い出しに出ている時だった。
「GV…GVは、私のためにフェザーを辞めたんだよね…本当に…良かったの?フェザーはGVにとって家族みたいな物なんでしょ?それに、お兄さんまで巻き込んで…私…GV達の足…引っ張りたくないよ…」
僕を見つめるシアンの瞳が切なさを滲ませて揺れる…。
「シアン…僕は後悔してないよ。君が自由に生きてくれたらそれでいい…」
「GV…」
そう、これは僕が決めたこと。
そして兄さんがフェザーを辞めたのも自分の意思なんだと僕は思っている。
《おねんね》
僕と兄さんがリビングを通りすぎようとしたらソファにシアンとテーラが寝ていた。
「すー…すー…」
「シアン、こんな所で寝ると風邪引くよ…」
「テーラ、寝るなら部屋で寝ろ」
「むにゃ…G…V………」
「ソ…ウ…」
しかし、彼女達は再び眠りへと落ちてしまった。
「仕方ない…毛布でも取って来るか」
「手間を取らせる奴らだ…」
口ではああ言いながらも僕と一緒にテーラの分の毛布を持ってきてあげようとしている兄さん。
もしテーラが起きたらこのことを教えてあげようかな…?
《兄弟の第七波動で節約》
「GVとお兄さんの第七波動って…雷撃なんだよね?」
「そうだけど…どうしたの突然?」
雷撃の第七波動・蒼き雷霆と紅き雷
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