無印編:トークルームV
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後のことで良ければ話すよ。多分、兄さんもこれくらいなら話しても大丈夫なはず…」
「「お願い(します)」」
「フェザーに…アシモフに拾われる前までの僕達はストリートチルドレンだったんだ。その頃の兄さんは皇神の研究員から色々されていたから今よりずっと荒れていて…皇神の研究所から逃げ出した最初の時は僕も怖がっていた程なんだ…フェザーのみんなからは狂犬とか言われてるけど、僕にとって兄さんはたった1人の家族で、ストリートチルドレン時代では食べ物が手に入ったらまず僕を優先してくれたんだよ。自分だってお腹が空いてるはずなのに…」
兄さんが採ってくる食べ物は犬などの動物を焼き殺した物や盗んだ物なのは伏せておこう。
でもテーラは何となくストリートチルドレン時代の僕達の食料に気付いているのかもしれない。
「そして食べ物がない日は雑草をお湯でふやかした物で誤魔化して飲み水は泥水だったこともある。酷い物ばかり食べていたから体調を崩してしまったこともあったけど、それでも兄さんは僕を見捨てずにずっと僕の傍にいてくれたんだ…僕がいなければ食料だってもう少しは保っただろうし、ずっと楽だったはずなのにね…だから最初は荒れてて怖かった兄さんだけど…一緒に過ごしていると段々怖くなくなったんだ」
「ソウは昔から優しかったのですね…」
「うん、弟想いの優しいお兄さんだよね。」
「ありがとう…」
例え誰もが兄さんを嫌っても、僕は兄さんの味方でありたい。
それが、僕が兄さんに出来る恩返しなんだって…。
《同居人の好き嫌い》
「そういえばGV達って食べ物の好き嫌いってある…?」
シアンがそんなことを尋ねてくる。
…何だろう?料理でも作ってくれるんだろうか?
因みに普段はシアンを除いた僕達が当番制で料理をしている。
「嫌いな物は特にないけど好きな物か…雷撃鱗を使うと、乾燥したりするから…ビタミンとかミネラルが豊富な物…とかかな?」
「とにかく食べられる物なら何でも構わないが…まあ、強いて言えば甘い物を好むが…近いうち、このどら焼きとやらを作ってみようと思っているんだが、お前達も食べるか?」
最近の兄さんは和菓子作りをネットで調べたり本を購入して勉強していたのを覚えてる。
「私も嫌いな物はありませんね。強いて好きな物を挙げるとしたらやはり私もお菓子になりますね…どら焼き…初めて食べますから楽しみですね」
「そ、そうなんだ…お兄さんとテーラちゃんはともかくGVはちょっと期待してた返事とは違うけど…今度調べて、何時か私が料理出来るようになったら作ってあげる…ね?」
「ありがとう 期待せずに待ってるよ」
「むぅ…そこは期待してもいいのに…」
「それは無理だろう、何せ作る
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