無印編:トークルームV
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
撃を避雷針を通じて流し込むため、ソウは雷撃を纏わせた避雷針を撃って敵にダメージを与えるのでしたね」
そのために兄さんのカートリッジは避雷針にチャージすることで貫通力を持たせるナーガが基本装備となっている。
他のカートリッジも使えないことはないんだけど、ナーガ以上の威力は見込めない。
でもその分、チャージショットの威力はそのデメリットを補って余るくらいの威力はある。
そして敵に接近された時は雷撃刃も使えるからどのような状況にも迅速に対応出来るのが兄さんの強みだ。
「ふーん…そっかぁ。つまり、“髪の毛針”なんだね」
「そうだけど…そういう呼び方はあんまり好きじゃない…かな」
「GVとソウの髪が長いのはその為なのですね」
「他にも色々理由はあるが、基本的に弾芯のために伸ばしているな…それにしても避雷針を髪の毛針と言われたのは初めてだな」
一応髪の毛針もとい避雷針にもそれなりの殺傷力はあるのだが、シアンが笑っているし黙っていよう。
《桜咲モータース》
「…〜♪」
四人でネットの配信動画を見ていると不意にシアンが口ずさむ。
どうやら、今見ていた動画に使われていた曲のようだ。
「どこかで聴いたことがあるけど…もしかして、モルフォの歌?」
「ううん、車のCMソングだよ」
「ああ、そういえば…」
「あの妙に派手なセダンのCMをやっていたな。あまりにも派手だから確かに一度観れば印象には残るが…無能力者の考えることは本当に理解出来んな…」
確か、サクラザキとかいう大手の自動車メーカーだったか。
一時期、ド派手なピンクのセダンのCMがやたらと流れていたことを思い出す。
兄さんの言う通りの派手すぎるあの車、買った人は何人居るんだろうか。
「CMソングって、つい口ずさんじゃうんだよね…テーラちゃんはそんなことない?」
「そう…ですねえ…確かに気に入った曲はたまに口ずさんでしまいますね…私は愛の探究家であるために基本的にラブソングしか聴きませんが」
「そ、そうなんだ…」
毎回思うけどテーラの愛の探究とは何なんだろう?
《不器用な兄》
「ねえ、GV。小さい頃のお兄さんってどんな子だったの?」
「小さい頃の兄さん?」
シアンからの突然の問いに僕は思わず首を傾げた。
「だって、お兄さんはGV以上に自分のことを話してくれないし…GVなら小さい頃からお兄さんと一緒なんでしょう?」
「確かに…わたしもソウの幼い頃のことは少し興味はありますね…」
と言われても、僕と兄さんが一緒にいるようになったのは兄さんと一緒に皇神の研究施設から逃亡してからだ。
「フェザーに拾われる前の頃の…僕達が兄弟になった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ