蒼紅:第六話 光塔
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の器を感じ取り、テロの際に負傷した目の傷による視力低下を理由に軍を辞職し皇神に組することになる。
「元軍人か…どうやら戦闘の負傷の際に脳に異常が起きたようだな?いくら強力な第七波動とは言え、あんなチビを本人の意思を無視して幽閉した挙げ句に利用して能力者を狩り集める皇神に大義があるとは思えないがな?」
イオタの言葉にシアンの機械に繋がれた姿を思い出してか、表情を歪めるソウ。
「所詮国賊如きには分からぬことよ。貴様は我が光に……“残光(ライトスピード)”の第七波動に、目を眩ませていれば良い!電流の伝達速度など、しょせんは亜光速!真なる光には、決して追いつけはせんのだ!」
「言葉遊びは結構だ。皇神のことなど理解したくもない。同じ能力者でも邪魔をするというのなら容赦なく斬り捨てるまで」
「威勢はいいようだな…だが!音速(おそ)い…音速いぞ!ソウ!!その速度では、私の光速(はや)さは見切れまい!!」
イオタのその言葉にソウは嘲笑を浮かべる。
「ふん、元軍人の癖に戦闘というものをまるで理解していないようだな…光速さだけで全てが決まるなら誰も戦闘で苦労はしない」
確かにソウから見てもイオタの光速移動だけは厄介だと思える。
あくまで光速移動だけは。
「降リ注グ光ノ御柱(ルミナスレイン)!!」
展開したビットによるレーザーを縦横無尽に放つ。
「影絶ツ閃光ノ牙(フラッシュスティンガー)!!」
他にもビットと一緒に突進。
「煌ク断罪ノ滅光(ジャッジメントレイ)!!」
極めつけはビットによる一斉掃射。
多彩な攻撃ではあるが、これらには差はあれど共通の弱点がある。
カゲロウ込みで回避に徹していればイオタの弱点は嫌でも分かってくる。
「災禍ノ裂槍(カラミティリッパー)…」
「そこだっ!!」
声のした方向にチャージショットを撃ち、ビットを展開しようとしていたイオタに直撃させる。
「ぐあっ!?」
イオタに撃ち込まれた避雷針に帯電した雷撃により追加ダメージを与える。
「貴様の弱点は分かったぞ…貴様はどうやら光速で動く為か移動と攻撃…少なくとも2つの行動を同時に取ることが出来ないようだな。雑魚ならば大した問題ではないだろうが、実力が同じかそれ以上の相手に対してはその弱点は致命的だ。もう貴様の攻撃は俺には当たらん…そのような欠陥能力では俺には勝てん」
「抜かすか!国賊風情が…!我が光刃(ヤイバ)が、貴様という影を絶つ!」
「迸れ、紅き雷霆よ…貴様の光刃を俺の紅き雷刃で叩き斬る…!」
最早どちらが優勢なのかは語るまでもないだろう。
どれだけ多彩な技を使おうとも共通の弱点を突かれてイオタのダメージは蓄積していき、とうとうイオタは切り札を切る
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ