蒼紅:第六話 光塔
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ソウは先に進む。
フェザー時代からGVは能力込みならトップクラスの実力者だ。
皇神兵やメカに遅れを取るとは思えない。
「まあ、心配がないと言えば嘘になるが…ん?」
カタパルトで移動しながらソウはマッハダッシュとホバリングで小さな宝石が転がっている場所に着地する。
「こんなところに宝石……まあ、テーラにでもくれてやるか」
何となく脳裏にテーラの姿が過ぎったので、この宝石はテーラに渡すことにした。
宝石をしまった時にGVから通信が入る。
『兄さん、応答を』
「GVか」
『敵を片付けて、先に進んでるけど…どうもこっちの警備が薄い気がするんだ…奴らにとってここの重要度が高くないのか…それとも…』
「俺の方に戦力が集中しているか…構わん、殲滅すれば済む話だ」
『兄さん…』
兄の言葉にGVは溜め息を吐きながら口を開く。
『とにかく兄さんも気をつけて』
それだけ言うとGVは通信を切り、ソウはゲートモノリスを破壊して先に進む。
送信設備のある頂上に辿り着くと、そこには左目に傷のある青年が立っていた。
「こんな所に1人でいると言うことは貴様は皇神の能力者か?宝剣と言う増幅器を所有している」
「デイトナか…口を滑らせおって…部下より連絡があった。紅き雷撃を操る能力者…やはり皇神最悪の失敗作である貴様であったか。この先には行かせんぞ…私はイオタ…皇神の…この国の栄光を守護せし光の戦士!この電波塔“アマテラス”は、皇神の威光をあまねく世界に知らしめるための標…貴様のような国賊に落とされるわけにはいかんのだっ! 」
そして宝剣を取り出し、変身現象を発動させると変身後のイオタの姿はまるで孔雀の尾羽を広げたかのようなビットらしき物を背負っている。
「ほう…GVから聞いていた通りに随分と人間離れした姿になったな。宝剣のような得体の知れない物に制御されてまで皇神に従うとは正気を疑うぞ」
「いくらでもほざくがいい…皇神の最大の汚点よ…光は、我と共にっ!」
ソウとイオタの戦闘が始まる。
「皇神は能力者を利用し、私腹を肥やしているだけのただの屑企業だろう?何故国その物のように語る?」
ショットを連射しながらイオタに問い掛けるソウ。
「皇神こそ、真にこの国を管理し、守護する光の守り手よ!だからこそ、私は軍を退き皇神についたのだ!全ては…この国の栄光と護国のために!」
今でも忘れはしない。
ある時、第七波動能力者によるテロの鎮圧任務中、能力者に対し何も出来ない軍の惨状を目の当たりにし、自身も左目を負傷してしまう。
その際、軍に代わりテロを鎮圧したのがある人物が所属している皇神の能力者部隊だった。
その人物と言葉を交わして、その人物
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