蒼紅:第六話 光塔
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
皇神の科学工場爆破からしばらくして、フェザーから依頼が舞い込んできた。
「それでアシモフ。今回の依頼は?」
『かつて電子の謡精の歌声を国中に配信していた大電波塔“アマテラス”…ソウには、このタワーの外面から侵入し、警備兵やメカを制圧してもらいたい。GVは内部から侵入する。インサイドとアウトサイドからの同時攻略だ。アマテラスは、今は通常のメディア配信にしか使われてはいないが…あんな物がある限り、シアン…彼女も安心して眠れないだろう』
「アシモフ…」
『無論、我々にとってもあのタワーは今後の危険性を孕んだ施設だ。お前達の活躍、期待しているぞ』
「了解…」
ソウが了承して頷くと装備を確認する。
抑制のレンズは戦い方の都合上、EPエネルギーの消費が激しいソウの弱点を補う為にフェザー時代から愛用している装備だ。
そしてソウの空中移動能力であるマッハダッシュの調整をし、テールプラグの調整も終えるとソウとGVはアマテラスへと向かい、ソウはアマテラスの外面、GVは内部に侵入した。
テールプラグをダートリーダーに接続すると何時でも雷撃ショットを放てる状態にする。
避雷針の数も限られていて一度チャージショットを撃てば使用した避雷針の回収も出来ないソウは第七波動をダイレクトに放つこの状態での戦闘が主だからだ。
『こちらGV。タワーの内部に潜入した。兄さんも、タワー外面の制圧を開始して欲しい』
「了解だ」
巨大な電波塔の外周をソウは駆ける。
大電波塔“アマテラス”…太陽の神の名を冠した塔は、この街を見守るかのように高く聳え立っている。
そして早速、空中を浮遊するレーザー砲台のメカがソウを迎え撃ってきた。
このレーザー砲台は直線を飛ぶ赤いレーザーと対象が縦軸が重なった時に一度だけ曲がる青いレーザーの二種類を使い分けてくる。
青いレーザーの軌道変更にソウは回避が間に合わずにカゲロウを使わされる。
「チッ…だが、二種類のレーザーを放ってくることさえ分かれば当たることはない!!」
それ以降はもう当たらず、砲台にマッハダッシュで接近しながら銃を向けると雷撃ショットの連射を浴びせ、時には雷撃刃の斬撃を叩き込んで破壊していく。
奥に進むと上の方を向いている見慣れない機械があり、そしてアシモフからの通信が入る。
『リニアカタパルトが設置されているようだな。それは特殊コーティングした荷物を高速で射出運搬するためのマシンだ。お前ならそのマシンを使って自分自身を射出出来る。レッツゴー、ソウ!!』
「了解」
そしてソウはアシモフが言っていたようにリニアカタパルトを乗り継ぎながら先に進むが、当然ながら皇神兵はそれを見逃さず、道を阻もうとする。
「やれやれ、実力差も分
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ