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ある晴れた日に
81部分:優しい魂よその十六
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「しないのかよ」
「何だ、面白くないな」
「面白い面白くないでそんなことするか」
 また憮然とした言葉だった。
「夜這いなんてな」
「へっ、面白くない奴だぜ」
「男は夜這いだろうが」
 正道に言い返されてもまだ煽り続けるのだった。
「一気にな」
「それで相手を完全に自分のな」
「それやったら犯罪だ」
 それでも正道はその煽りを受けようとはしなかった。
「大体俺にはそんな趣味はない」
「強引にってのはねえのかよ」
「そうだよ。誰がそんなことするか」
 真剣な言葉だった。
「俺はな。そんなことはしない」
「しねえのか」
「そうだ。まあとにかくだ」
「本当に便所に行くんだな」
「少ししたら帰る」
 こう言って完全にテントを出た。そうしてそのままトイレに向かい用を済ます。その帰る道は白銀の月光に照らされかなり明るかった。ぼんやりとした光で世界が照らされている。

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