第百七十二話
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第百七十二話 夕食の後で
華奈子と美奈子は夕食は両親と共に食べた、メニューは焼き魚と海草のサラダにピクルスそして茸が多く入ったスープだったが。
二人は夕食を終えてからまた牛乳を飲んだ、ここで華奈子は両親に対してこんなことを言った。
「一敗はいいのよね」
「これ位は」
「そう、とにかく飲み過ぎはよくないけれど」
それでもとだ、母が二人に答えた。
「それでもね」
「飲むこと自体はよくて」
「それで一杯だといいのね」
「朝昼晩一杯と言わず二杯三杯って飲んでいいのよ」
それ位はというのだ。
「ただ、問題はね」
「飲み過ぎないことね」
「そういうことなのね」
「そうよ、本当のがぶ飲みはね」
「よくないけれど」
「二杯とか三杯はいいのね」
「あんた達のコップの大きさだとね」
見れば二人のコップは湯飲み位の大きさである。
「いいのよ」
「そうなの、じゃあね」
「二杯か三杯にしておくわね」
「お父さんもそうするか」
双子の父も言ってきた、それで父も牛乳を飲むが。
ここでだ、母は自分の夫にはこう言った。
「あなたも注意してね」
「飲み過ぎにはか?」
「お酒もそうだけれど」
「おいおい、お酒と牛乳は違うだろ」
「それでもよ、やっぱり飲み過ぎはよくないわよ」
牛乳にしてもというのだ。
「やっぱりね」
「お腹壊すからか」
「あなたは日本酒やビールはあまり飲まないけれど」
「身体によくないからな」
父もそこはわかっているという感じだった。
「ワインや焼酎にしてるな」
「そうよね、けれどね」
「お酒も飲み過ぎないでだな」
「牛乳もね」
こちらもというのだ。
「気をつけてね」
「そうするな、何でも飲み過ぎはよくないな」
「そう、けれどあなたワインは」
「好きだからな、飲む時はボトル二本だな」
これだけ飲むというのだ。
「けれどそれはな」
「飲み過ぎよ、本当に何でもね」
「飲み過ぎは注意だな」
「そういうことよ」
自分の夫にもこう言うのだった、そして自分も牛乳を一杯飲んだのだった。
第百七十二話 完
2019・6・28
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