第二部〜灰色の戦記とZ組の試練〜 外伝〜大地の竜と終末の日〜
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―――そのことをアリシア女王やリベールの民達にも伝えるといい。」
「は、はい……………!」
ヴァイスと共に説明したリウイに促されたリベール通信の記者は緊張した様子で答えた。
「さて、これで緊急会見は終えようと思っているが…………その前に今回のユーディット達の紹介でクロスベル――――――いや、世界各国の皆も理解できただろう、オズボーン宰相達エレボニア帝国政府による『国家総動員法』は”最初から破綻している事に。”」
「ユーディット皇妃陛下達の紹介によって”国家総動員法が最初から破綻している”とは一体どういう事なのでしょうか?」
ヴァイスの宣言にマスコミ達が戸惑っている中、マスコミの一人が質問をした。
「フッ、『国家総動員法』の内容は先程も言ったように『国家の全ての人的・物的資源を政府が統制運用できる法律』だ。だが、その国家―――”エレボニアに所属しているユーディット達がこうしてメンフィル・クロスベル連合に加わった”以上、『エレボニア帝国政府は国家の全ての人的・物的資源を統制運用できる』と言えるのか?」
「あぁっ!?」
不敵な笑みを浮かべたヴァイスの宣言を聞いてヴァイスの言葉の意味を理解したマスコミ達はそれぞれ血相を変えたり、驚きの声を上げたりした。
「つまり、オズボーン宰相は”最初から破綻している国家総動員法の制定を宣言する”という自国の民達すらも騙す愚かな宣言を行ってしまったのだ。――――――そのような愚か者が舵を握っているエレボニアに既にエレボニアと並ぶ大国であったカルバードを降した我らメンフィル・クロスベル連合が敗北する道理はどこにもない!だからクロスベルの民達よ、安心するといい!我らメンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐の勝利は絶対である事”をこの場を持って約束する!それがメンフィル・クロスベル連合が決定したオズボーン宰相達現エレボニア帝国政府が牛耳るエレボニアを終わらせる為であり、西ゼムリアの動乱を終わらせる為でもある征伐作戦。――――――その名は”ラグナロク作戦”だ!!」
そしてヴァイスは堂々とした態度で宣言し、その様子をマスコミ達はフラッシュをたいて写真を撮っていた。
今回のヴァイス達による緊急会見によって、緊急会見の様子を市内の様々な場所に設置されていた臨時のモニターで見ていたクロスベルの民達の士気が向上する事に対して、エレボニア帝国出身の者達は動揺した。また…………後にヴァイス達の緊急会見によって判明した”アルスター襲撃”の真実がリベール王国にも伝わった事で、メンフィル・クロスベル連合に勝利する為だけに自国の民達を虐殺して、その罪をリベールに押し付けようとしたエレボニアの悪行に怒りを抱いたリベールの民達は、リベールまでエレボニアと戦争勃発寸前の状態に陥らせたメンフィル・クロスベル連合に恨むことはせ
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