第二部〜灰色の戦記とZ組の試練〜 外伝〜大地の竜と終末の日〜
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、後日ユーディットの件を詳しく説明する機会を設けるから、今はその件についての質問は”ノーコメント”にさせてもらう。」
「今は信じて頂く事は難しいかもしれませんが、私自身ヴァイスハイト陛下の第一側妃として――――――クロスベル帝国に所属する事を受け入れて頂いた事を光栄に思っている者の一人として、ヴァイスハイト陛下達と共にクロスベル帝国の未来をより良いものしたいと思っていますので、長い目で見て頂ければ幸いかと思っております。」
グレイスの質問に対してヴァイスが苦笑しながら答えるとユーディットが自分の意志をマスコミ達を通じてクロスベルの民達に伝えた。
「次にキュア嬢。」
「――――――はい。ユーディットの妹にして、次期カイエン公爵家当主に内定したキュア・ド・カイエンと申します。クロスベル帝国に所属する貴族として、そして大恩あるヴァイスハイト陛下の為にも姉共々クロスベル帝国の未来をより良いものにする所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。」
ヴァイスに名指しされたキュアは返事をした後ユーディットの横に出て上品に会釈をした後自己紹介をした。
「カ、カイエン公爵家の次期当主が”クロスベル帝国に所属する貴族”と宣言したという事は…………!?」
「ヴァイスハイト陛下!キュア公女殿下が仰ったように、カイエン公爵家は所属する国をエレボニア帝国からクロスベル帝国に変えたのでしょうか!?」
キュアの宣言を聞いてある事を察したマスコミの一部が驚いている中別のマスコミがヴァイスに訊ねた。
「ああ。それとその件についての説明も後日ユーディットの件に関する説明や質疑応答の際に答える為、今はユーディットの件同様カイエン公爵家に関する質疑応答も”ノーコメント”とさせてもらう。――――――最後にオーレリア将軍。」
「ハッ。――――――クロスベルの民達よ、お初にお目にかかる。我が名はオーレリア・ルグィン。生まれ変わった貴族連合軍の残党を率いる”将”だ。」
「オ、”オーレリア・ルグィン”って、まさか”黒旋風”と並ぶエレボニアの”領邦軍の英雄”と称えられている…………!?」
「お、”黄金の羅刹”…………!」
「ヴァイスハイト陛下、オーレリア将軍閣下!将軍閣下がこの場にいらっしゃるという事は、将軍閣下を含めたエレボニアの貴族連合軍までメンフィル・クロスベル連合に加わったのでしょうか!?」
ヴァイスに名指しされたオーレリア将軍が敬礼をして、ユーディットとは逆の位置であるヴァイスの左に出てきて自己紹介を行うとマスコミ達は再び驚きの声を上げたり、信じられない表情でオーレリア将軍を見つめたり、ヴァイスとオーレリア将軍に質問をしたりした。
「その通りだ。詳しい経緯は軍事機密に当たる為、説明は省かせてもらうが諸君らも知っての通り、貴族連合軍は内戦で敗戦した為、その残党であ
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