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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第五話 爆炎
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邪魔する奴らは…馬に蹴られてゴー・トゥ・ヘルだぜっ!!」

何もない空間から剣のような物が出現し、デイトナがそれを掴むと肉体が変質していく。

その姿は鎧を纏い、頭に一角獣の角のような物が生えている様な外見だった。

それと同時に、GVの撤退を妨害するかのように火柱が展開される。

「それは一体…!?」

初めて見る現象にGVが戸惑う。

「冥土の土産に教えてやるぜ!こいつが宝剣持ちの能力者の変身現象(アームドフェノメン)だ!!これは第七波動を制御するための触媒。普通の能力者は第七波動の“能力因子”を体の中に宿しているんだけどよ…皇神に管理されている能力者は、因子の大半を体外へ摘出して過度な能力が発動しないように色々と制約がかけられてんだ。その際に摘出された能力因子を隔離管理するための“器”がさっきの宝剣だ…そして変身現象は能力者が能力を使う時に体を最適な状態にするのさ…そろそろ始めるぜ…俺の愛しのシアンちゃんを奪ったてめぇら兄弟はここで蹴り潰す!!」

そして両腰の武装から炸裂弾を放ってきた。

「っ!!」

「オラオラオラァッ!!」

咄嗟に雷撃鱗を展開して炸裂弾を防御し、次はスライディングを繰り出してきたデイトナをジャンプでかわす。

「恋路…シアンにか!」

「決まってんだろぉが!それをてめぇら兄弟はシアンちゃんを連れ去りやがって…何してくれてんだよっ!!」

その言葉にGVは表情を顰めて、デイトナに向かって言い返す。

「シアンを道具として扱う…皇神の人間が何を言う!お前がシアンを慕っているというなら…何故彼女を救い出してあげなかった!」

その言葉にデイトナは鼻で笑うとGVに向かって言い放つ。

「ハンッ!てめぇもテロリストなんてやってんだ!なら、分かってんだろうが!俺らみてぇな能力者(ゴロツキ)に対して世間様は冷てぇ…皇神にいる限り、シアンちゃんは安全だ。そりゃ、多少は不満もあるかもしれねぇ…けど、アイドルってぇのは…“仕事”ってのはそんなモンだろうが?皇神を抜けんのが救いだっつーのはてめぇの勝手な押し付けなんだよっ!!」

再び炸裂弾を発射するが、GVにかわされて逆に避雷針を撃ち込まれて雷撃を受ける。

「彼女は自由を望んでいた…!人を苦しめる歌は嫌だと言っていた…!彼女にずっと…籠の中の鳥でいろと言いたいのか!」

「っ…本人が望むことだけがっ…幸せとは限んねぇんだよっ!!」

雷撃の痛みに耐えながらデイトナはジャンプでGVの真上を取ると、落下の勢いを加算した踵落としを繰り出す。

GVはギリギリでかわすが、衝撃の余波で僅かに吹き飛ばされる。

「ぐっ…彼女の意志を無視して、何が幸せだ…!」

「うっせぇうっせぇ!!つーか…何よりっ!!機械に繋がれた
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