第二十七話「来禅高校修学旅行・Z」
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
必ず仕留めるぞ!主砲及びV3の発射用意!」
先程とは違い怒りが籠った声で艦長は怒鳴るように指示を出した。
「ミストルティン、敵に命中!」
「ふむ、意外と敵艦は速度がないようですね」
一方フラクシナスのクルーたちは喜んでいた。神無月の指示による回避からの敵艦への攻撃は見事成功し普段の神無月かあらはうかがえない安心感を与えていた。
「このまま撤退してくれればいいのですが…」
「!敵艦の主砲に再びエネルギー反応!他にもミサイルを確認!」
「ま、希望的観測はいけませんね。防性随意領域を展開!範囲は…」
神無月の指示を受け的確に防いでいるクルー達。しかし、先ほどよりも激しい攻撃の前に船体は大きく揺れる。
「ふむ、敵の責め…もとい攻めは激しいですが」
神無月はそう言いながらヘッドセットの様な物を取り出し頭部に装着した。
「この程度では五河の世界樹には傷一つ付けられませんよ」
一方、或美島で行われる三つ巴の戦いは苛烈さを増していた。
「はぁっ!」
「…!」
上段から振り下ろされる鏖殺公を大尉は右腕で奇麗に逸らす。その一方で左手の手刀で十香の首元を狙い突き刺す。
「くっ!」
「…」
十香は体を大きくひねる事で躱すが無理な体制から動いたため大きな隙を生み出してしまう。その隙を見逃すほど大尉は甘くなく十香の体に回しげりを入れる。
「あぅ!」
十香は錐揉みしながら大きく吹き飛ばされる。このやり取りを先ほどからずっと続けているため十香の体は傷と泥で大きく汚れていた。更に疲労も溜まってきており十香は鏖殺公を杖代わりにして立ち上がるが肩で息をしている状態だった。
「…」
「私を無視しないでいただけますか」
大尉は十香に追撃しようとするがそこにエレンが横やりに入りブレードによる高速斬撃を放つ。大尉はそれらを見極め躱していくが躱しきれない斬撃が少しづつ大尉の体を切り裂いていく。
「…!」
「はぁっ!」
大尉は一瞬の隙を付きブレードの刀身を弾きエレンの腹部を無防備にする。そこへ左手によるアッパーが繰り出されるがそれをエレンは随意領域を発生させ防ぐ。個体に当たった訳ではないが何か独特な触感を感じ大尉は左手を戻す。
エレンは一歩下がりつつブレードを構えると警戒しつつ一気に近づき仕掛ける。エレンから放たれる剣筋が見えない速さでの斬撃w繰り出すも先ほどとは違い服にすら傷をつけることなく大尉は躱すかいなしていく。
「…」
「なっ!?」
そして挙句の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ