蒼紅:第二話 謡精
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『私は……私は外の世界で、私の歌を歌いたい…!』
「OK、それが君の願いなんだね………アシモフ、僕はフェザーを抜ける。かつてあなたが僕に居場所をくれたように…今度は僕が彼女の翼になる」
「GV…」
「ごめん兄さん…でも僕は彼女を助けたい…昔、兄さんが皇神から僕を連れ出してくれたように…」
「全く、仕方のない奴だ。アシモフ、俺もフェザーを抜けるぞ…GVがフェザーを抜ける以上…俺もフェザーにいる理由はない。」
元々ソウがフェザーに入ったのは皇神への復讐もあるが、弟を守るためでもある。
その守る対象である弟がフェザーを抜けるなら自分がフェザーにいる理由はない。
『それがお前達の選んだ“自由”か…了解だ…組織に規律を乱す者達は不要。これよりコードネーム・GVとソウをフェザーから除名する』
『ちょっとちょっと、3人共!何を言っているの!?』
『そうだぜ!3人共!どうかしてるんじゃねぇか!?』
フェザーの最大戦力の一角である2人が抜け、それをアシモフが認めると言う、あまりのことにジーノとモニカも混乱しているようだが、GVは今まで世話になった2人に口を開いた。
「…いいんだ。モニカさん…ジーノも…今までありがとう」
『皇神の増援部隊は我々フェザーに任せてもらおう。今の君達は我々フェザーとは関係のない一般市民だ。戦いに巻き込むわけにはいかん…グッドラック』
「…ありがとう、アシモフ…」
アシモフに礼を言うと、GVは少女を機械から解放すると横抱きするとGVの蒼き雷霆が迸り、それは少女の目には翼に見えた。
「…羽?…あなたは、天使?」
「僕はGV…ガンヴォルト。君の名前は?」
「私は…シアンです…あの、あなたは?」
シアンと名乗った彼女がソウに尋ねると、ソウは少しの間を置いて答えた。
「…ソウだ…」
これが電子の謡精と雷霆兄弟との出会いである。
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