蒼紅:第二話 謡精
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い話だ」
そのままレーザーをホバリングやコンテナに身を潜めて回避すると、最後の一機のマンティスが姿を現した。
「さっきと違って足場が無い分こっちの攻撃が当てにくいか…けど、問題はない。迸れ!蒼き雷霆よ!!我が敵を貫き滅ぼせ!!」
「迸れ、紅き雷霆よ…我が敵を紅き雷刃(ヤイバ)で叩き斬る…!」
GVが頭部に雷撃を流し込んでコアを押し出し、SPスキルを発動し、ソウもまたSPスキルを発動して銃を構えた。
「天体の如く揺蕩え雷!是に到る総てを打ち払わん!!ライトニングスフィア!!」
「閃くは破滅の雷光!紅雷の刃よ、敵を斬り裂け!ギガヴォルトセイバー!!」
GVの周囲を回る蒼の雷球と振り下ろされた銃口から放たれた紅の雷刃波がコアに炸裂し、マンティスの堅牢な装甲も纏めて粉砕した。
「所詮は皇神のガラクタだ…こんなものだろうな」
「思っていた程でもなかったかな」
「くそっ!化け物共めっ!このままじゃ突破される!指令本部!応援を頼むっ!」
最後の一機であるマンティスが容易く破壊されたことに皇神兵の1人が歯軋りするが、ソウとGVを止められる者などいない。
『こちらシープスリーダー。ヘリから狙撃し動力車輌とターゲットの車輌を切り離す。ターゲット停止後、ソウとGVは車輌に侵入、速やかに目標のプログラムコアを破壊するんだ。』
「「了解」」
そして2人は目の前のゲートモノリスを破壊して車輌に侵入したが、そこには機械で繋がれ、狭い世界に押し込められて自由を奪われているたった1人の少女の姿があった。
「これは…!?」
「機械に繋がれた小さな娘…モルフォの正体は…まさか…」
『…あなた達…は…?…あなた達は…研究所の人じゃ…ないの?』
「…皇神の関係者じゃないようだな。お前がターゲットの電子の謡精・モルフォなのか?」
その時、ソウとGVの前にモニターで見るモルフォの姿が現れた。
『アタシはこの子の想いが具現化した電子の謡精・モルフォという名の第七波動(幻)。あなた達、研究所の人間じゃないんでしょう?お願い…この子を…アタシをここから連れ出してくれないかしら?』
モルフォの表情には淡い期待が浮かんでおり、お人好しの部類に入るGVはモルフォに応えようとしてアシモフに通信を繋いだ。
「…っ、こちらGV。ターゲットと接触しました。再度、情報の修正を…電子の謡精はプログラムデータなんかじゃない…小さな女の子の第七波動です」
『何ですって…!!』
「後、こいつに敵対意思はない。皇神の屑共に拘束され利用されているんだろう」
『皇神の奴ら…えげつねぇことしやがるぜ』
モニカとジーノがGVとソウからの情報に声を険しくする。
「これよりミッション内容
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