蒼紅:第二話 謡精
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、いくら子供でも片方は悪魔と名高い紅き雷霆だぞ」
しかし、紅き雷霆と蒼き雷霆の恐ろしさを噂で聞いている皇神兵が通信を繋いで増援を求める。
『後方より、複数のレーダー反応を確認。第九世代戦車みたいね…』
『敵を捕捉した。これより邀撃する。一機目命中、二機目命中!…チィ…タンク二機の狙撃に成功、撃破した。残った一機がそちらの列車に向かったぞ』
「了解」
邀撃していたが一機逃したアシモフからの通信を受け、こちらに皇神製の戦車が2人の行く手を阻む。
『いい2人共?無人型の第九世代戦車には共通する弱点があるの。頭部に大ダメージが入ると、非常冷却が働いてコアが上部に押し出されるわ。そのコアを攻撃すれば倒せるはず。あなた達なら撃破出来るわ』
「了解、迎撃開始します。ありがとうモニカさん」
「ならばGVが頭部に雷撃を流せ。俺が露出したコアに攻撃する」
「了解、頼んだよ兄さん」
GVが避雷針を頭部に数発当てて雷撃を流し込むと、モニカの言う通りに非常冷却が働いてコアが押し出された。
「消えろ」
チャージセイバーからのショット連射がコアに命中し、煙が噴き出す。
『冷却が完了すると機体が再起動するわ 。急いでコアを破壊して』
「軍用兵器にしては中々面白いギミックだね」
「だが、所詮はガラクタだ。雷撃能力者に機械兵器を出すことの愚かさを教えてやる」
狙いを定めてチャージショットをコアに当てると避雷針がコアに突き刺さり追加ダメージを与えていくと限界を迎えたコアが爆発し、それによって誘爆を起こして戦車…マンティスが破壊された。
そして皇神側で最大戦力であるマンティスがあっさりと破壊されたことで皇神兵に衝撃が走る。
「そんなっ!たった子供2人にマンティスがやられるなんて!」
「予備が後一機あるはずだ!前の車輌へ発進準備の通信を入れろ!」
予備のマンティスの発信準備のために皇神兵が慌ただしく動く中、ジーノがモルフォのことを考えて嘆く。
『やっぱプログラムコアを破壊したら、もうモルフォちゃんも観れなくなるんだよな。俺、モルフォちゃん結構気に入ってたんだよな。大人っぽいところとかさ…まさか彼女の歌が能力者をあぶり出す罠(ソナー)だったなんて…ショックだぜ』
『電子の謡精が、この国の人々の希望、心の拠所だとしても。あの謡精により、多くの同胞達が皇神に捕らえられ、今も苦しんでいる』
モルフォの正体に嘆くジーノに言い聞かせるようにアシモフは言葉を紡ぐ。
「………」
「あんな物の何処が良いんだ…?理解に苦しむ…たかがバーチャル…作り物だろう」
ソウからしてみれば作り物のバーチャルアイドルの正体に嘆く気持ちは理解に苦しむ。
『お前ってさ、俺より年
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