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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二話 謡精
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ことだしな』

GVの謝罪にジーノが笑うとアシモフが指示を飛ばす。

『これより“電子の謡精抹殺”ミッションを再開する。グッドラック!』

「行くぞ」

「うん」

気絶している変態のおじさんを放置し、雷霆兄弟は電子の謡精のプログラムコアを破壊するために施設内を駆けていく。

途中のシャッターはソウがテールプラグをダートリーダーに接続し、専用カートリッジ・ナーガの特徴とも呼べるチャージ機能を使って避雷針に雷撃を纏わせたチャージショットを放って破壊すると、他のシャッターもまた雷撃刃での斬撃で両断してしまう。

『見事だソウ。』

『本当にお前らって兄弟揃ってチートだよな。ニヒヒヒ…』

「茶化さないでよジーノ…」

GVはダートリーダーから避雷針を撃ち、雷撃鱗を展開すると目の前のロボットに雷撃を流し込んで破壊する。

『GV、ソウ。ターゲットの所在が分かったわ。その施設に停車している皇神の専用列車にターゲットが積載されているみたい』

「了解」

「あそこの貨物列車か…急げば何とか間に合いそうだ」

『ソウ、GV。EPエネルギーの残量に気を付けておけ、いくらお前達にカゲロウがあっても無限に攻撃を無効化出来るわけではないからな。特にソウはな』

「分かってるよアシモフ…」

「ふん…」

新人時代から何度も聞かされている注意にGVは苦笑、ソウは表情を顰める。

しかし実際に訓練でEPエネルギーが尽きた際に攻撃を受けそうになったことがあるのでソウは何も言えなかった。

『そこにあるゲートモノリスを破壊すればターゲットのいる貨物列車よ』

「よし、GV…ゲートモノリスを破壊するぞ」

「うん」

GVがショットからの雷撃を、ソウが雷撃刃の斬撃を当てるとゲートモノリスは破壊され、列車に飛び乗る。

『上手く列車に取り付けたようだな電子の謡精は先頭車輌の中だ』

「よし、なら迅速に敵を殲滅するぞ」

持ってきた携帯食であるブロック食を1つ口に運ぶとソウがGVに振り返る。

「うん、兄さんは大丈夫?」

「問題ない。これならもう少し保つ」

紅き雷霆は蒼き雷霆以上の攻撃能力を持つが、燃費が悪過ぎると言う欠点があり、合間に特殊製法された携帯食を摂らないと長時間のミッションが出来ないのだ。

『列車から落ちんじゃねぇぞソウ、GV。ま、お前らなら列車から落ちてもピンピンしてるかもしれねぇけどよ』

「お前は俺達を何だと思っているんだ」

「あれが紅き雷霆・ソウと蒼き雷霆・ガンヴォルト…どちらもまだ子供じゃないか…」

気絶から覚めた変態のおじさんからの通報を受けた皇神兵が侵入者である能力者の2人がまだ十代前半の子供であることに驚く。

「油断するな
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