第7章:神界大戦
第219話「絶望と憎しみ、負の感情」
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試みよう」
ジェイルの提案で、ひとまず障壁の突破を試みる。
何十人もいる魔導師や陰陽師の力を一点に集めれば、或いは……
そんな想いを込めて、彼らの奮闘が始まった。
「っ……!」
洗脳解除が効かなかった。
その結果が分かった瞬間、優輝は即座に導王流を構えた。
そして、緋雪の飛び蹴りを受け流す。
「ちっ……!」
直後にサーラ、葵、奏、シグナム、フェイトの近接攻撃を何とか受け流す。
同時に椿や鈴、アリシア達の霊術や矢を霊力の障壁で凌いだ。
「ッッ……!」
最後に残ったメンバーでバインドと弾幕が同時に繰り出される。
ヴィータのギガントシュラークから逃れつつ、優輝は一旦後退する。
「(洗脳解除の術式が通じない……!足りないか……!)」
術式としては最高峰だと自負していたモノが、通用しなかった。
今の術式をさらに昇華させるのは不可能なため、“意志”が足りないと考える。
だが、次の手を打つ前に相手の攻撃が始まった。
「避けて!!」
「ッ……!」
とこよの叫びと共に、全員が散り散りに避ける。
しかし、あまりにも物量が多すぎた。
「ぐっ……!」
「ぁあっ……!?」
攻撃が掠る。“闇”が迫る。
ただでさえ敵いもしない物量差に加え、イリスの洗脳がある。
足を止める訳にはいかなく、故に回避に手一杯だった。
「『……優輝君』」
「『……手短に頼む』」
その最中、とこよの伝心が優輝へと繋げられる。
優輝も回避と防御に手一杯なため、手短に済ませようと応える。
「『まだ、諦めてないみたいだね?でも、その手を使う暇がない。……だったら、私と蓮ちゃんで時間を稼ぐよ』」
「『何……?』」
「『神界の法則に慣れてきて、気づいたの。……自分の心象を映し出す結界なら、大いに効果を発揮するだろうって』」
「『心象……あれか……!』」
とこよの言う結界に、優輝は心当たりがあった。
守護者だった時と、修行の時にも見せてもらった結界。
彼女の魂の故郷を映し出す結界の事だった。
「『他に手がないなら、私は行くよ』」
「『……任せた』」
「『……うん。健闘を祈るよ』」
その結界で神々を隔離した所で、とこよ自身が勝てる訳じゃない。
とこよが倒れるか洗脳された時点で、結界は解けるだろう。
それがタイムリミットなのは、優輝もとこよも分かっていた。
しかし敢えてそれは口にせず、互いを信頼して後を任せた。
「……蓮ちゃん。ついてきてくれる?」
「……はい。ご主人様のためなら、地獄の底であ
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