暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第七十二部第一章 マウリアの人口統計その二十六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「この部屋の何処かにな」
「盗聴器なり何なりをですか」
「仕掛けているかも知れないですか」
「その可能性がある」
「そうなのですね」
「それはわからないが」
 今のところ確固たる証拠はないというのだ、だから言い切ることは出来ないというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「あの主席殿は我々の動きを知っている」
「そう思っていいですね」
「だからこそすぐに応えてきたのですね」
「そう思う、情報を集め分析することもだ」
 この二つもというのだ。
「非常に重要だな」
「はい、そうですね」
「それは言えますね」
「だとするとやはり切れ者ですね、あの主席殿は」
「それも相当に」
「そうした方ですね」
「そう思う、では会談は前向きに検討しよう」
 クリシュナータはあらためて言った。
「非公式にしてもな」
「そうですね、では」
「そうして話を求め」
「そしてそのうえで」
「あの主席殿の器も見極められますか」
「主席ご自身の目で」
「そうする、実際に見ればわかる」
 自身の目でそうすればというのだ、百聞は一見に然ずという言葉通りにだ。
「それがな」
「そうしたことも見て」
「これからあの主席殿とどう向かい合うか」
「そのことも決めますか」
「そうすることにしよう」
 そのジャバルにこう話してだ、そしてだった。その話をしてそれからだった、クリシュナータは今度はサハラについて言及した。
「サハラだが」
「はい、あちらですね」
「オムダーマンとティムールですね」
「あの二国ですね」
「両国の国家元首達は戻った」
 それぞれの国にというのだ。
「ではだ」
「はい、それではですね」
「両国の戦争は近いですね」
「サハラ統一の為の最後の戦いが」
「いよいよはじまりますね」
「そうなる、そしてだが」
 こうも言ったクリシュナータだった。
「この戦争は我々は介入しない」
「一切ですね」
「状況を見守るだけですね」
「そしてそのうえで」
「統一されるのを待ちますか」
「ここまで来たのだ」
 無数の国が消えて残り二国、オムダーマンとティムールだけになったというのだ。多い時は何百もの国があったサハラがだ。中には一つの星系に複数の国家が存在し惑星単位で争っていたこともあった程だ。
「後はだ」
「統一ですね」
「それのみですね」
「そうなってきましたね」
「では後は、ですね」
「我々としては」
「統一してからだ」
 動くのはというのだ。
「その統一した国と交流を深めていこう」
「そしてあの国と連合、エウロパとの間にもですね」
「我々は入り」
「バランサーとして動く」
「そうしていくのですね」
「そうしていこう」
 こう言うのだった。
「やがてはな」
「そ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ