第七十二部第一章 マウリアの人口統計その二十三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「知りたい、特別に調査をしてくれ」
「わかりました」
「では今よりです」
「アウトカースト層も含めた調査、統計の最中ですが」
「それでもです」
「ジャバル主席の調査も行います」
「これより」
側近達も答えた。
「色々とです」
「調べます」
「首都は同じですし」
「我々のすぐ隣にいます」
場所自体はというのだ。
「だからです」
「何でしたらジャバル主席ともですね」
「直接ですね」
「会おう」
クリシュナータは即答した。
「是非な」
「そうされますか」
「必要とあれば」
「その時は」
「すぐにな」
まさにというのだ。
「そうしてくれるか」
「はい、わかりました」
「ジャバル主席のことをです」
「データ以外のこともです」
「必要とあればすぐに調べていきます」
「その様にな、しかし大学を出てすぐに選挙に立候補してか」
今わかっていることからだ、クリシュナータは言った。
「当選したか」
「アウトカースト層の中央議会に」
「その下院にです」
「現与党の下院議員になり」
「そしてです」
そうしてというのだ。
「次々に政策を立案して通し」
「演説と事務処理能力、知識と行動力も評価されてです」
「二十五歳で閣僚となり」
「そして二十七歳で党首の後継者に任命され主席選にも勝ち」
「今は国家主席です」
「僅か二十代でか、有り得ないまでだな」
クリシュナータはジャベルのその経歴を聞いて言った。
「立志伝としても異常に速い」
「まるで稲妻が逆さに昇る様な」
「そこまでの速さですね」
「そしてその速さで、ですね」
「上がりそして」
「今に至ります」
「大学ではです」
このことも調査と統計の結果わかってきたことだがアウトカースト層もしっかりと義務教育のシステムが確立されている。そして大学等の高等教育も充実しているのだ。中には相当なレベルの大学も存在している。
「法学部で優秀な成績を収めると共にです」
「政治活動も行い」
「既にそこでかなり高く評価されていてです」
「現与党とも太いパイプを築き」
「立候補となった様です」
「そうか、だがそれにしてもだ」
大学時代に政治活動をしていてもというのだ。
「家は普通だな」
「はい、アウトカースト層の中のです」
「確かに上級ですが普通の資産の家です」
「徒手空拳で政界に出た」
「そうした状況でした」
「ですが見事に政治資金も集め」
そうしてというのだ、アウトカースト層も民主政治であり選挙が存在している。そして選挙ならば金が必要となる。
「当選しています」
「選挙にも非常に強いです」
「資金集めに演説も見事で」
「人の心を掴むことが得意です」
「政策も的確で合理的で」
「確実に議会を通過させ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ