第二十五話「来禅高校修学旅行・X」
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した暴風により気付かれる事は無かった。無事に或美島に高速侵入したポッドは森林に当たった影響で表面部分は大きく凹み開口部は開かなくなってしまっていた。
しかし、そんな事は関係ないとばかりに内側からの衝撃、大尉の蹴りにより開口部は勢いよく吹き飛んでいった。そしてその開口部より現れたのは二つの影。
黄色のオーバーコートに規格帽という北アフリカ戦線におけるナチスドイツ軍の軍服を着た大尉とヒトラーユーゲントの恰好をした猫耳の少年、シュレディンガー准尉であった。
シュレディンガー准尉は大きく伸びをすると吹き荒れる風を珍しそうに眺める。
「へえ、精霊ってここまで出来るんだね。僕は精霊と会った事なんてないから少し楽しみだな」
「…」
「もう!そんなに見なくたっていいじゃん!ちゃんとやるべきことはするし何より今回は大尉が中心に動くんでしょ?僕はそのお手伝いをするだけさ」
これから行う事など知らないような准尉の態度に大尉はただ見つめる。しかしそれを准尉は睨んでいるように思えたようで言い訳ともとれるセリフを言う。そんな准尉に大尉はいつも通り何も言わず森の中を歩いていく。准尉も慌てて大尉の後について行く。彼らの目標はただ一つ。五河士道の捕縛のみである。
彼らはその為に行動し実行していく。
DEM社、ラタトスク、そして鉤十字を掲げる謎の集団。彼らによる三つ巴の戦いが今、幕が開けようとしていた。
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