暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica52事件後の顛末〜Ex post fact information〜
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から今日はもうゆっくり休んでな」

「最後にもう1つだけ。これはアイリにだが・・・」

ルシル君に名指しされたアイリが「あ、うん、なに?」ベッドに寄り添った。

「俺の今後の所属はどうなるか、リアンシェルトから何か聞いているか?」

リアンシェルト総部長の独断によって局員を休職させられて、騎士団に派遣されてたルシル君とアイリ。大隊が壊滅した今、ルシル君とアイリが騎士団に留まる理由はもうあらへん。アイリがチラッとシャルちゃんの映るモニターを見やった。

(正直、私たちも知らへんから気にはなってた)

「リアンシェルトからは特に何も。強制休職させられてた騎士への休職指示は解除されてるけど、戻るかどうかは個人の意思を尊重するって話だから・・・」

「俺が局に戻るかどうかは俺次第か」

私とシャルちゃんとトリシュは、ごくっ、と唾を呑んで、ルシル君が選択する未来を待つ。座ってたルシル君は上半身をベッドに預けて、「とりあえず回復が先だな」って、局か騎士団かの選択をこの場で決めへんかった。

「ごめんな、はやて、シャル、トリシュ。アイリも、すまん。今は自分の状態を整えることを優先したいんだ」

「あ、ううん! 気にせんでルシル君!」

『うん、全然大丈夫!』

『はい! どうぞご自愛を!』

「アイリは、ルシルの選択した路を一緒に進むだけ。それが局員でも、騎士でも、ただの一般人でも変わらないよ」

ルシル君が騎士団どころか局を辞める可能性があるってことは、なんとなく気付いてた。それは寂しいけど、ルシル君の狙う“エグリゴリ”はあの2人や。1人は居場所の知れるリアンシェルト総部長。そしてもう1人は未だ行方知らずなガーデンベルク。となれば、ルシル君はもう休んでもいいとも思う。

(万全の状態で、戦って、そして勝って欲しいから・・・)

すべてが終わったら、私とシャルちゃんとトリシュで決着を付けるのもいいかもしれへんな。
この後、みんなで談笑してるところに、シャマルが検査室を確保したってゆうことで戻ってきた。車椅子に乗せられたルシル君と、付き添いとしてアイリが病室を離れたことで、私たちも解散ってことになった。
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