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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica52事件後の顛末〜Ex post fact information〜
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るわ」
まずは大隊本部での捜査結果からを伝えた。クローンと挿げ替えるために捕らえられてた人たちはみんな無事に保護。それぞれ職場に復帰したり、今なおリハビリのために入院中やったりや。
「首謀者やったグレゴールとキュンナはさすがに局の方でも聴取することになって、すでに本局に移送済みや」
「そうか。リナルド・トラバントは?」
ルシル君の問いに私はすぐに答えずモニターに映るシャルちゃんを見ると、頷いたシャルちゃんが『殺された。プラダマンテにね』代わりに答えてくれた。それを聞いたルシル君は「大丈夫か?」シャルちゃんに気遣いの言葉を掛けた。
『っ!』
シスター・プラダマンテは、シャルちゃんにとって師匠で友人で、かけがえのない人やった。それが敵やっただけではなく、殺人を行ったってことになるとそのショックは測りしれへん。シャルちゃんは少し俯いた後、『大丈夫。大丈夫だよ。ありがとう』顔を上げて笑顔を浮かべた。
「・・・そんで、えっと、大隊に下ってた魔導犯罪者、あとフリーランス魔導師派遣会社エモーションサービスカンパニーの代表取締役、エーアスト・ルター。本名、雷光の天精アインス、以下派遣魔導師の逮捕も終わってる」
『大隊の構成員はほぼ逮捕できて冬休みも終わったから、ヴィヴィオ達、それにルーテシアとリヴィアも家に帰したよ』
「フォルセティが帰ってきて、ヴィータがホンマに嬉しそうやったわ」
私としてもフォルセティになかなか逢えへんかったから、思わず抱きしめて迎えたくらいや。
「で、本部内で見つかった聖王のゆりかご2番艦の処遇やけど・・・」
「・・・ん?」
モニターに表示された逮捕者名簿の一覧を穴が開くほど見つめてたルシル君がページを何度も切り替えてるから、誰かの名前を探してるってゆうことは察することが出来たから「どうしたん?」って聞いてみた。
「待ってくれ。1つ聞いておきたい。ミミルと、その使い魔のフラメルとルルスは捕まえられたのか?」
ルシル君からの確認に、私たちは首を横に振って否定を示した。騎士団が技術室メンバーへの聴取で得た捜査情報は、“イリュリア・クーデター事件”と呼称されることになった今回の事件の捜査に関わった部署へと寄越され始めてる。それもマリアンネさんとリアンシェルト総部長の連携によるものや。本局の最高幹部と聖王教会のトップが協力してくれるから、下も協力しやすくなってる。その情報の中にはミミルさん達が捕まったってものはなかった。
「ううん、捕まってへん・・・」
リインの誕生に力を貸してくれたあの優しいミミルさん達が、まさかガンマにあんな酷い仕打ちをしたと思いたくなかった。それだけやない。クローンを生み出したのも、自爆用のアンドロイドを造ったのもミミルさん達・・・。
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