第七十二部第一章 マウリアの人口統計その十六
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「外交にあまり力が入っていないな」
「むしろ彼等だけで終わっていますね」
「連合だけで」
「彼等で一つの世界で」
「それだけのものですね」
「そうだ、中であまりにも揉めていてだ」
そしてそこでエネルギーを消費してだ。
「国力を使ってもいる」
「それも余計な、ですね」
「そうした国力をですね」
「彼等は使っていますね」
「消耗と言っていいですね」
「あの国は内で揉め過ぎていて外がおろそかになっている」
連合の特徴はクリシュナータもよく把握している、バランサーとしてそのうえで外交を行う必要から把握する努力も怠っていないのだ。
「あの国は巨大で豊かだがな」
「国民所得も相当です」
「人類の富の殆どがある程です」
「あの豊かさは相当です」
「資源も無限と言っていい位ありますが」
「しかしだ」
それでもというのだ。
「まとまりがないからだ」
「そのまとまりのまさがですね」
「出て、ですね」
「外交にも影響している」
「あの国もですね」
「我々も同じだ」
ひいてはマウリアもというのだ、彼等の国も。
「内政は影響する」
「外交に、ですね」
「それも確実にですね」
「だからこそ、ですね」
「我々にしましても」
「内政を確かにする」
「その必要があったからですね」
それだからこそ、というのだ。
「新たな人口統計を行う」
「アウトカースト層も含めた」
「そしてそれを行い」
「マウリアの内政を刷新しますか」
「そうもする、そもそも彼等の状況はだ」
アウトカースト層のそれはというと。
「国家主席である私も知らない」
「マウリアのことでありながら」
「それでもですね」
「国家主席である閣下もご存知ない」
「そうした状況もあってはならないですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからだ」
「ここは、ですね」
「人口統計をあらためて行い」
「アウトカースト層の把握も行う」
「そうしていくことがいいのですね」
「私もそう思うからこそだ」
それ故にというのだ。
「政策として立案してだ」
「そして、ですね」
「閣議で決定し国民投票にもですね」
「出しましたね」
「重要な政策だったからだ」
マウリアにおいてはだ、まさに宗教的な理由で。この時代においても政教分離を為していてもどうしても双方が関わる時がある。
「国民の判断も仰いだがな」
「ギリギリでしたが」
「それも通りましたし」
「議会でも承認されました」
「だからですね」
「よかった、正直国民投票ではだ」
これではというと。
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