第二十四話「来禅高校修学旅行・W」
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「お?士道お前何処に行っていたんだ…よ…」
「お、おう。安田、ちょっとな…」
或美島の資料館。その入り口でクラスメイトと談笑していた安田は自分たちの方へ歩いてくる士道の姿を見て固まった。何故なら士道の両脇を二人の美女、それも双子でありアイドル顔負けの美貌を持つ絶世の美女が腕を組み、胸を押し付けるように密着していたのだから。
服装は来禅高校の制服であるがあれほどの美少女がいるなら噂にならないはずがなく安田は震える手で指差し質問する。
「お、お前…また誑かしたのか」
「ちげーよ!つーかまたってなんだよ!またって!」
「それよりもいいバイトを考えたぞ。『1分1000円で殴り放題』っていうバイトだ。きっと半日で家が建つぞ。それも豪邸がな」
「話を聞け!そして誰がそんなバイトやるか!」
「え?ならボランティアで殴られてくれるのか?流石は士道。美女を侍らすだけの事はある」
「いや、だから何で殴られる事前提なんだよ」
安田の言葉に士道は声を荒げて反論するが安田は士道の言葉など無視するように改めて二人の美少女に問いかける。
「…で、彼女たちは誰だ?」
「そ、それは…」
「…転入生の八舞耶?矢に八舞弓弦だよ」
安田の至極真っ当な質問に士道は言葉に詰まるがその質問の答えを別の人が言う。今資料館から出てきた副担任の村雨令音だった。
「転入生、ですか」
「…本来なら休み明けに転入してくるはずだったのだが…是非修学旅行に参加したいというものでね、現地で合流する手はずになっていたんだ。先ほど空港に到着したと連絡があったので、彼らに迎えに行ってもらっていたのさ」
「…村雨先生、それは本当ですか?」
「…何か、疑われる事でも言ったかな?」
令音の言葉に安田は声を落として聞き返す。その言葉には先ほどとは比べ物にならない圧が込められており令音は目を細めて聞き返す。
「…いえ、これほどの美少女がクラスメイトになるとか、もう興奮して興奮して」
「…そうか」
令音の言葉に返した安田はの顔は…緩み切っていた。その顔は何処からどう見てもエロい事を考える変態の顔であり令音は若干の呆れを込めて返事をする。しかし、安田はそんな事には気づいていないのか早速転入生を口説くために近くによる。
「初めまして。自分は安田圭一といいます。あなた方の様な素敵な女性と出会えたこと、それはまさに「何よあんた。気持ち悪いから近づかないで」「拒絶。半径5メートル以内に入らないでください」…」
ナンパに失敗どころかコテンパンに言われショックで倒れ込む安田。その様子に見ていた士道はただ苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「あ、それと先生。十香が飛んできたゴミ箱に頭を
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