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星河の覇皇
第七十二部第一章 マウリアの人口統計その十五

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 それでだ、クリシュナータも言うのだ。
「この件もだな」
「はい、反対派のマスコミがです」
「何かと言っていますね」
「仕込もうとしています」
「自分達の考えを」
「確かにアウトカーストだ」 
 クリシュナータもヒンズー教徒だ、もっと言えばバラモン階級の中でもかなり高い層にいる。その彼から見た言葉だ。
「カーストの中にいない」
「ヒンズー教徒ですが」
「それでいてカーストには存在していない」
「そうした存在ですので」
「マウリア社会に入れるべきか」
「その問題がありますから」
「だが彼等を社会に入れるとだ」
 そのアウトカーストの者達をだ。
「国力が上がる」
「間違いなくですね」
「そして彼等の行動もコントロール出来ます」
「戸籍、人口統計に入れて」
「そのうえで」
「だから入れるべきだ」
 純粋に国益から考えてというのだ。
「彼等はな」
「必ずですね」
「そうしてそのうえで」
「連合とエウロパのバランサーであり続ける」
「そしてサハラともですね」
「あの国もだ」
 まさにというのだ。
「間違いなく近いうちに統一される」
「統一されるならですね」
「国際社会の中に入って来る」
「それならですね」
「あの国ともバランサーとして関わる」
「そうしていきますね」
「だからこそだ、今以上の国力が必要だ」
 マウリア、彼等の国にもというのだ。
「それに内政的にもだ」
「何百億もの人口に記載されていない人口が存在しては」
「そして統計に出ていない総生産があり」
「彼等の治安も行っていない」
「そうした状況では」
「問題がある」
 内政としてもというのだ。
「だから今回の人口統計は必要だ」
「アウトカースト層も対象にした」
「彼等の職業、居住地、家族構成もですね」
「全て把握した」
「そうしたものが」
「必要だ、だから行う」 
 まさにというのだ。
「それが議会でも通ったからな」
「では、ですね」
「このままいきますね」
「そしてそのうえで」
「他国にも対していきますね」
「だからこそするのだ、内政は内政だけに留まらない」
 それに伴う国家の充実はというのだ。
「他国との外交にもだ」
「影響しますね」
「それで、ですね」
「外交も変わってきますね」
「内政の状況により」
「連合を見るのだ」
 この巨大な国をというのだ。
「あの国は豊かだがな」
「内がまとまっていない」
「それ故にですね」
「外交も問題が出ていますね」
「しかも常に」
「連合は中でばかり衝突していてだ」
 そしてそれがというのだ。
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