第七千九百九十話 一人の怪物で
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第七千九百九十話 一人の怪物で
日本も十八奪三振の人を見つつ言いました。
「野球はやはり投手陣です」
「はい、流石に阪神程伝統的に打たないと勝てないですが」
妹さんが応えます。
「第一は、ですね」
「投手陣です」
「そのことは最近本当に実感しますね」
「二〇一六年のソフトバンクは一人に敗れました」
冗談抜きで、です。
「巨大な戦力を持ちながら」
「大谷さん一人にでしたね」
「ここぞという時に抑えられ」
「全く打てませんでしたからね」
「あれは打てるものではありません」
日本はその時の大谷選手を思い出して戦慄すら感じました。
「一四七キロのフォーク、一六五キロのストレート」
「しかも投打二刀流とは」
「まるで改造コードで作った選手です」
そこまで凄かったというのです。
「あれではです」
「どんなチームも破れますね」
「おそらく黄金時代の西武でも」
あのどうにもならない位強かったチームでもというのです、野球は一人のピッチャーが覆す時もあるのです。
第七千九百九十話 完
2019・9・5
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