暁 〜小説投稿サイト〜
麗しのヴァンパイア
第百七十話

[8]前話 [2]次話
                第百七十話  作ってみて
 牛乳をベースに華奈子達は色々な身体にいいものを入れて薬を作った、そして薬が出来てからだった。
 それぞれが造った薬を見てだ、先生は笑顔で話した。
「皆さんよく出来ていますね」
「合格ですか?」
「全員これでいいですか」
「はい、皆さんそれを飲まれますと」
 そうすると、とだ。先生は華奈子と美奈子に話した。
「風邪をひいてもです」
「治りますか」
「風邪でも」
「もう四十度の熱でも」
 そこまでの風邪でもというのだ。
「すぐに治ります」
「そんなに強いんですか」
「このお薬は」
「そうです、牛乳だけでなく」
 白い飲み薬だが牛乳には見えない、バニラシェイクの様なものがコップの中に入っている。どろりとした感じだ。
「他にも身体にいいものを沢山入れていますので」
「風邪もですか」
「四十度の熱でも」
「それこそです」
 飲めばというのだ。
「すぐに治ります」
「そんなに凄いですか」
「牛乳を使って作ると」
「ただし普通の時に飲みますと」
 風邪をひいていない時に服用すればというのだ。
「元気が出過ぎてです」
「よくないですか」
「その時は」
「夜寝られなくなります」
 そうなってしまうというのだ。
「それで身体を動かしたくなってです」
「仕方なくなる」
「そんなものですか」
「じゃあまさか」
「このお薬は」
「そこから先は言いませんが」
 あえてだった、まだ子供である生徒達には。
「ですがそれでもです」
「そこまで凄いんですね」
「四十度の熱の風も治して」
「普通の時に飲めば夜寝られなくなる」
「そうなる位に」
「これも牛乳の力ですよ」
 先生は生徒達に穏やかな笑顔で話した。
 そうして後で自分が風邪になった時に飲んだ、すると結構酷い風邪だったがものの一時間で全快してしまったがこれは後の話である。


第百七十話   完


                 2019・6・20
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ