第三幕その十二
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「それはしないことだよ」
「そういうことね、じゃあ私もこれからも」
「是非歯を磨くべきだよ」
「そうよね」
「君のお母さんがいつもお話している通りにね」
「そうしていくわ」
「そういうことでね、あとこの辺りの海には」
白鯨は話題を変えてきました、今度の話題はといいますと。
「面白い島が一杯あるから巡るといいよ」
「そのつもりで出ているんだよ」
船長が白鯨に答えました。
「そうしているんだよ」
「成程、もうだね」
「既にそうしているよ」
「それなら僕から言うことはないよ」
「うむ、ではな」
「よい冒険の旅を」
皆に笑ってこうも言いました。
「是非ね」
「その言葉有り難く受け取ったよ」
「じゃあね」
ここまでお話してでした、そのうえで。
白鯨は遠くに泳ぎ去っていきました、そうしてです。
自分達だけに戻ったところでトロットは船長に尋ねました。
「最初にどの島にいくのかしら」
「うん、それはあえてね」
「内緒なのね」
「行ってみてのお楽しみと思って」
それでというのです。
「あえて言わないよ」
「そうするのね」
「うん、だからね」
それでというのです。
「今は内緒だよ」
「けれど船長さんならよ」
ビリーナがわかっているという声で述べました。
「もうね」
「大丈夫って思えるわね」
「ええ、そうよ」
こうトロットにも答えます。
「何があってもってね」
「そうよね」
「だから安心してね」
「その島に行けばいいわね」
「そうしましょう」
「ではこのまま船は進んでいくから」
それでと言う船長でした。
「このまま行こう」
「それじゃあね」
トロットは笑顔で頷いてそうしてでした。
船は最初の目的の場所に進んで行きます、白鯨と出会ってお話をした一行は今度はオズの国の不思議な島達の方を巡っていくのでした。
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