第七十二部第一章 マウリアの人口統計その十三
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「そうしていく」
「まずは国内ですね」
「連合程でなくともマウリアレベルの技術ならだ」
惑星の開発、開拓のそれがだ。
「百倍はだ」
「開発、開拓をですね」
「進められる」
このことを確信しての言葉だ。
「そしてそれと共にだ」
「人口もですね」
「増やせる、開発開拓のめどがつけばだ」
その時点でというのだ。
「人口抑制政策を撤回してだ」
「一転してですね」
「人口増加にだ」
それにというのだ。
「その政策に転じる」
「そうしていって」
そしてとだ、今度はアランソが言った。
「国内を発展させつつ」
「それを最優先にさせてな」
「暗黒宙域もですね」
「突破して新天地を手に入れるのだ」
こう言うのだった、だがだった。
そしてだ、そうしたことを話してだった、ギルフォードは実際にまずはマウリアから技術を手に入れていくことを進めていた。
そのマウリアではだ、異変が起こっていた。
「アウトカースト層も入るのか」
「いいのか?それで」
「国民投票でもいいとなったが」
「ぎりぎりでな」
「そして議会も承認している」
「後は統計が実際に行われる」
「それだけだが」
「不安だな」
ヒンズー教徒の中にはこう思う者も多かった。
「あの連中はな」
「違うからな」
「カーストの中にいない」
「普通の人間じゃない」
こうした認識なのだ、この時代でのマウリアにおけるヒンズー教徒の考えは。
「カーストにはいないんだ」
「それで人口統計からも外したんだが」
「それがか」
「元に戻るのか?」
「昔に」
「いよいよ」
そうなることへの危惧と不安を感じていてだ、巷でもネットでもひそひそとだがかなり根強く話をしていた。
「俺は賛成したが」
「俺もだ」
「賛成はしたが」
「いざその時が近付くとな」
「不安だな」
「どうなるんだ」
本音を話し書き込んでいくのだった。
「あの連中犯罪しないか?」
「犯罪組織もあるだろ」
「それも代々のな」
「マフィアもいるんだろ」
「連中の取り締まり大丈夫か?」
「汚くないか?」
かなりダイレクトにだ、アウトカースト層への見方が述べられることもあった。
「あいつ等の仕事はそうだろ」
「そうそう、それだよな」
「あの連中の仕事汚いからな」
「汚物の掃除とかやってるんだ」
「それも代々な」
「そうした連中だからな」
「汚いだろう」
他の者達も言い書いていく。
「その汚い連中とか」
「これから一緒か」
「一緒にいていいか?」
「それで大丈夫か?」
「あの連中を社会に入れて」
こうした話は国民投票そして議会での承認前から為されていて今もだった。そうした話が実際に為されていた。
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