第7章:神界大戦
第218話「全てを呑み込む絶望の闇」
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の陣を纏っていく。
「集束、強化、加速、相乗。穿ち、貫き、導け」
穴を開けるための一点集中の概念を付与し、その上にさらに概念を追加する。
そして、導王としての力も付与していく。
「(何より重要なのは、それを為す“意志”だ)」
そして、魔力だけでなく優輝の“意志”も霊術を通じて集束する。
「(穴を穿つなら、矢か槍か弾。……ここは槍だ)」
集束した力が、槍の形になる。
槍を選んだのは、優輝の知る魔法の中で最も貫通力がある魔法からだ。
優輝がその魔法に抱くイメージもまた、一つの概念として付与される。
同時に、貫通、穿つ事に長けた槍のイメージも“本質”として付与された。
「(概念の重ね掛け。これで、この術は“貫くモノ”そのものだ)」
優輝を以ってして時間を掛け作り上げられた術。
それは、明らかにこの場でも異彩を放っていた。
「も、もう限界……!」
「まだですか……!?」
そのために、周囲からの攻撃も苛烈になっていた。
あらゆる攻撃を凌ぐために矢面に立っていた二人が押し切られそうになる。
「完了だ。……穿ち、導け。“穿ち貫く導きの神槍”!!」
“貫くモノ”そのものとなった力の集合体が、結界を貫く。
言ってしまえば、優輝はこの攻撃のみ神々の“性質”と同じ力を再現したのだ。
そんな力がぶつかれば、さすがの結界にも穴は開く。
「走れ!ッ!!」
優輝が叫ぶと同時に、魔法と剣が飛ぶ。
それが、優輝達を阻止しようとした神へ突き刺さる。
「何……!?」
「早く!!」
その神は“阻止”に関する“性質”を持っていた。
そのために、どの神よりも早く妨害に来たのだ。
しかし、優輝はそれを予測しており、後の先……つまり後出しで先手を打った。
よって、妨害を阻止する事に成功した。
「ッ……一斉掃射!!」
逃げ出す際、全員が魔力弾を放つ。
とこよの場合は、影式姫を一気に召喚し、それらに霊術を撃たせていた。
「転移!」
「無駄ですよ」
転移魔法を使う瞬間、イリスの声が響く。
直後、転移魔法が途中で中断させられた。
「結界!?」
「外側にもう一枚あったのか……!」
「そんな……」
転移魔法は結界に阻まれていた。
イリスは、予め突破されるのを想定して外側にさらに結界が張っておいたのだ。
「再現、展開……!」
「優輝……?」
「一度作った術式なら、再現ぐらい容易い……!」
魔力結晶と、霊力の詰まった御札が掻き消える。
同時に、展開された術式にその魔力と霊力が吸い込まれる。
「発動するエネルギーさえあれ
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