第7章:神界大戦
第218話「全てを呑み込む絶望の闇」
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晒される。
サーラととこよが矢面に立ち、他で援護する事で何とか凌いでいく。
だが、時間の問題だ。打開策がなければこのまま圧し潰されるだろう。
「(結界が張られているから逃げ道がない。だからと言って、このままでは確実に仕留められる。……一度、見捨てるしかないか……?)」
優輝達が一度集結した際、神々が結界を張っていた。
そのため、優輝達は逃げる事が出来なくなっていた。
万が一結界を抜けても、そこにも罠がある事は予想出来たからだ。
「……結界に穴を開ける。この人数分の大きさなら可能なはずだ」
「……それ以外に打開策はなさそうですね」
「優輝君が穴を開けるまで、私達で露払いだね?」
「そうだ」
転移魔法を使いつつ、攻撃範囲から逃げ続ける。
同時に、優輝は片手に霊力と魔力を集束させていく。
「霊術は私が」
「では、魔法は私が」
「他は任せたよ!」
飛んでくる霊術や魔力弾、砲撃をとこよとサーラが切り裂く。
さらに障壁を張って防ぎ、同じように霊術や魔法を繰り出して相殺する。
その後ろから、なのは、光輝、優香が魔法を放つ。
それらは神達の攻撃とぶつかり、半分ほど相殺する。
「(既存の魔法、霊術ではダメだ。かと言って、宝具でも足りない)」
元々、六人の大魔法を三人の霊術で増幅してようやく破れる堅さなのだ。
優輝一人では、その時の結界より強固な結界を破壊するには、既存の魔法や霊術ではあまりにも威力が足りない。
特殊効果のある宝具でも、一歩どころか数歩足りない。
「(ならば、ここで創り出す)」
故に、今この場で突破口を開くための術を編み出す必要があった。
「(神界において、ただの威力よりも、その“本質”による影響が強い。だからこそ、“そう在るべき”と力が働く言霊も普段より強化される)」
概念や言霊と言った、“そう在るべき”と働きかける力。
そう言った“本質”に携わった攻撃や防御は神界において強い力を発揮する。
その事が、今までの戦いと神々の“性質”から理解が出来た。
神々の“性質”はその“性質”の名による“本質”がそのまま力に返還していた。
「(ただ集束させるだけじゃない。言霊を、概念を重ねる)」
拳を振るって繰り出す衝撃波と、“衝撃波という概念”から繰り出す衝撃波なら、後者の方が“存在”として強固だ。
副次効果による産物と、“それそのもの”とでは“本質”がまるで違う。
故に、優輝は言霊や概念を重ね掛けする。
それらが神界において強い効果を発揮するがために。
「(魔法の術式では効果が薄い。概念付与は霊力で行うか)」
魔法陣に魔力が集束する。
そして、そこに重ねるように霊力
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