第百六十九話
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第百六十九話 良薬の元
今田先生は華奈子達に牛乳を使って作る錬金術の薬についての説明をはじめた、するとその数があまりにも多く。
錬金術を得意とする亜美もこう先生に言った。
「あの、何か種類が」
「多いですね」
「こんなに多いんですか」
「はい、何しろ牛乳はです」
先生は亜美に笑顔で話した。
「身体にいいですね」
「栄耀の塊ですね」
「牛乳とお野菜、果物を食べていれば」
それでというのだ。
「生きていけるとです」
「あっ、菜食主義ですか」
「それも可能なので」
「そやからですか」
「健康に非常にいいので」
だからだというのだ。
「錬金術にもよく使われていてです」
「お薬の種類もですか」
「ここまで多いのです」
「うちこのうちの幾つか知ってますけれど」
中には作ったものもある、やはり亜美は錬金術が得意なのだ。
「それでもです」
「こんなに多いとはですか」
「ほんまに思ってませんでした」
そうだったというのだ。
「こんなに多いですか」
「はい、しかも健康や美容にとです」
「白魔術によお使いますね、これは」
ここで亜美はこんなことも言った。
「色が白いからですか」
「それは違います」
「身体にええからですね」
「だからです、それはわかっておられますね」
「冗談でした」
亜美もそれで言ったことを認めた。
「実は」
「はい、ですが白魔術に相応しいことは」
このことはというのだ。
「色からも言われています」
「白やからですね」
「そうです、ではです」
「今からですね」
「最初に作りますので」
塾の授業ではというのだ。
「簡単なものからはじめましょう」
「わかりました」
亜美も頷いた、そうしてだった。
皆で牛乳も使って薬を作りはじめた、それがはじまったのだった。
第百六十九話 完
2019・6・20
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