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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『対カカシ』
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が効かないのだ。だから上手く誤魔化して負けて、それでも中忍には上がれるように工夫してやりたかったのに。
どうしたものか、そう考える時間もない。策すら浮かばずカカシの言葉がちらつきそんな状況をさらに最悪に思わせる。
『俺がこの戦いに勝ったら、オビトの秘密を教えて欲しい。』
カカシの意を決した様な眼差しに思わず挑発的な笑みを浮かべてしまったが…追い詰められているのはこちらの方である。
「両者、向かい合って…初めっ!」
お互いに駆け出す。駆け出しすぎたスピードを互いの衝突で緩めながらカカシとの体術戦が引き起こる。回し蹴りをしてくるカカシの足を右手で受け止めながら左手を下ろし殴る。それを受け止め、振り切る。そして体制を整え回し蹴りをし、カカシは再び受け止める。隙を見つけては印を構えようとするも、それを右殴りで阻止し再び乾いた音のみが会場を包む。
この感覚を、俺はどこかで覚えていた。
カカシの動きが手に取るようにわかる。写輪眼をまだ使用してもいないのに、カカシの動きがスローのように見えるのだ。
この感覚は、恐らく既視感だ。
俺が一度後ろに飛ぶと、カカシも同じく距離をとった。お互い忍具ポーチから2本のクナイを取り出し、再び駆け出す。右手で切りかかれば防がれ、左手でかかってくるカカシを右手のクナイで受け止める。体術を交えながらも行われる試合は、今までとは違う。別の雰囲気へと変わる。
…まるで本気の殺し合いの様だ。
クナイで受け止め合って火花が散る。カカシが一瞬だけ、俺との視線をずらした隙に顎を蹴りあげ距離をとる。
「火遁、豪火球の術!」
いつもよりも一回り小さめの豪火球がカカシへ向かう。それを見てカカシはすぐさま動いた。
「土遁、土留壁!」
カカシによって作られた土留壁はカカシの前に立ちはだかり豪火球とぶつかる。凄まじい音と共に煙が舞い、視界をくらます。落ちたクナイを抜き取り掛けながら写輪眼を駆使しつつカカシの位置を把握し、安易的な囮を投げ出す。カカシは先に出ていった囮の方を反射的に見て、上手い形で背後をこちらに向けた。あとから出てきた俺にカカシは身構えられずそのまま俺の蹴りをもろにくらいつつ自身の作った土留壁に当たる。そして決め手の1発を入れようとした所で地面からカカシが腕を掴んでそれを食い止める。本命はこっちだ。
だが、俺は本命の本命だ。
持っていたクナイで切りかかろうとすると『雷分身』がダメージを与える『雷』へと変化し『影分身』に当たる。
蹴りかかろうとしていたカカシが動揺の顔色を見せる。そしてチャクラを感じたのか咄嗟に後ろを振り返るも、遅い。
力強い回し蹴りをカカシの顎にぶつけ、腹にもう1発決める。勢いよく吹っ飛んでいき倒れるカカシが起き上がろうとする瞬間に駆け寄りクナイを喉元まで持っていき、上半身の動きを封じれば、その動きが
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