暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica51わたしが選ぶ道〜Her choice〜
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なかった。
「トリシュの言うとおりかもね。しばらく休職くらいはした方がいいかも・・・?」
「それも含めて、ルシルの選択の尊重、か」
シュベーアトパラディンの問題が解決した後で起きた、ルシルに関する新しい問題。
「それで、どうすんのイリス? 本当にルシルが局を辞めるようなことになったら・・・」
「変わらないよ。確かにルシルと一緒って言うのも大事だけど、元よりわたしは、なのは達チーム海鳴のみんなと一緒が一番だった。そして大事な後輩、ミヤビとの約束。それが、わたしを局に戻ろうとさせる理由なんだ」
「そう。・・・よし。シュベーアトパラディンなんて面倒くさい、騎士団の象徴なんて柄じゃないって思いでずっと知らん顔していたけど、妹分たちが自分の夢のために頑張っているんだもの。私も頑張るわ」
フィレスはそう言ってわたしやみんなの頭を優しくポンっと触って、「それじゃそろそろ行くわ」って、さっきまでわたし達の居た本部へ去っていった。セレスは最後までその背中に「頑張ってねー!」って声を掛け続けた。
それからフィレスの座ってたベンチに座って、迎えの車が来るまで待ってると・・・
「お、来た来た」
リムジンが1台、駐車場に入ってきた。運転席にはフライハイト家の女中長の1人にして、わたしの義理の姉になる双子姉妹の姉、ルーツィアの姿がある。そんな彼女が運転するリムジンが、わたし達の側に停車した。
「お待たせしました!」
ルーツィアが降りて、後部ドアを開けてくれた。みんなが「ありがとうございまーす!」お礼を言って乗り込んでく中、最後のわたしが「ありがとね、ルーツィア」礼を言って乗り込んだ。そして一路フライハイト邸へと走り出す車の中で、みんなと談笑してるとコール音が鳴り響いた。
「あ、わたしだ。はい。フライハイトです」
通信に出て名乗っても、無言が返ってくるだけ。みんなと一緒に小首を傾げてると、『アイリだけど・・・』ようやく相手が、アイリが声を発した。でもなんか元気がないし、なんだろう、涙声っぽい・・・。
「アイリ、どうしたの? 何かあった・・・?」
胸がざわつき始める。涙声で元気のないアイリ。そんなアイリからの連絡と言うことはルシル関連というわけで・・・。みんなの顔も不安一色になる。
『マイス――ルシルが、ちょっと前に目を覚ましたの』
「うん、良かった、良かったね」
1度はマイスターと言いかけたアイリが名前に訂正しながら、わたし達にとっての朗報を口にした。うん、ルシルがその・・・死んだ、とかじゃなくて良かった。みんなもホッとしてるけど、でも完全に安堵した顔じゃない。
「ルシルさんに、何かあったの・・・?」
『・・・うん。・・・ルシルが・・・歩けなくなった・・・』
ア
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