暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica51わたしが選ぶ道〜Her choice〜
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罪を償ってもらう! パラディンじゃなくなっても、騎士じゃなくなっても! しっかり償って、戻ってきてよ! 剣の先生でもいいからさ・・・。そしていつかまた、剣を交えよう? 今度こそわたしが勝って見せるから」

「イリス・・・」

溢れてくる涙を袖で拭って、「ああもう。いったん休みましょ。わたしも頭冷やしてくる」わたしが席を立ったところで、ガチャっと聴取室の入り口のドアが開いた。

「お疲れ様、イリス、ルミナ、アンジェ。あとは私が引き継ぐわ」

「母様!」

「「聖下!?」」

入ってきたのは母様と、第一聖下秘書官のシスター・ツィスカだった。

「キュンナとグレゴールの聴取は終わったのですか?」

「ええ。先ほど、管理局に預けたわ」

騎士団での取調べの後は、局での取調べを行うことが決まってた。何せキュンナとグレゴールは管理局にも絶大なダメージを与えた犯罪者だ。向こうでもこってり絞られるはずだ。

「そういうわけだから、あなた達はもう休みなさい。いいわね?」

「「「はい・・・。失礼します」」」

母様に一礼をしてから退室して、3人揃って「はぁ」溜息を吐いてから廊下を歩き出した。とりあえず一昨日と昨日と今日の3日は休みで明日から仕事だから、このまま自宅へ戻ることになった。

「ルミナ、アンジェ。もうちょっとフライハイト邸(うち)に居てくれる? オランジェ・ロドデンドロンはまだ解散してないから、しばらくは、ね」

「ん、判った」

「ええ、判りました。ところで、今後の予定はどうするんですか? 2人とも」

「「予定?」」

「一昨日の会見で、聖下は局にも籍を置く騎士に対し、自由に局に戻ってもいい、そう仰っていました」

局と騎士団の両方に所属している騎士は、騎士団の管理局法からの脱退会見と同時に強制的に休職するよう言われ、活動を騎士団1本に絞るようにされてた。でも管理局の人事などを管理する総務部のトップであるリアンシェルトが、合同会見にて騎士の休職命令を取り消すことに同意した。これでわたしもルミナもセレスも、局員として仕事が出来るようになった。

「私はイリスの決めたとおりに動くよ。局員に戻って特騎隊を再始動させてもいいし、このまま騎士団に残ってズィルバーン・ローゼになるため動くか、オランジェ・ロドデンドロンとして第2の精鋭部隊としてやっていくか。どっちでもいい」

ルミナはわたしに付いていくって言ってくれた。わたしが特務零課――特別機動戦闘騎隊に誘ったとき、ファオストパラディンの称号を返上して、騎士団からも除隊してくれた。その恩は一生忘れない。だけど騎士団がこんなボロボロな今、わたしは・・・。

「アンジェ。アンジェはどうしてほしい?」

「私ですか?・・・騎士団のアンジェリ
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