第41話 (第一部終了)
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放蕩皇子とその懐刀ならば理解できるだろう?」
「”セリカ・シルフィル”…………?」
「――――――”六銃士”のように”D∴G教団事件”の際に突如現れて事件解決に貢献し、その後クロスベルに滞在し続け、遊撃士協会に協力し、その剣の腕はかの”風の剣聖”をも遥かに凌駕している事から”嵐の剣神”と呼ばれている凄まじい使い手の剣客か。あちらの銀髪の剣士の話通りならば、オリヴァルト殿下とミュラー少佐はその人物の事をご存知との事ですが…………」
「ハハ………マリーニャさん達がエステル君達と共に”アルスター”の人達を救ってくれた話を聞いた時からそんな予感はしていたけど、やはりセリカさん達もメンフィル・クロスベル連合に協力しているのか…………」
「…………確かにセリカ殿ならば、”呪い”も滅する事は可能だろうな。」
静かな笑みを浮かべたレーヴェの指摘にフィーが首を傾げている中静かな表情でセリカについての情報を口にしたアルゼイド子爵はオリヴァルト皇子達に視線を向け、視線を向けられたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、ミュラーは複雑そうな表情で呟いた。するとその時セレーネ達の足元に巨大な転位魔法陣が現れた!
「魔法陣!?」
「まさか…………リィンさん達をあの戦艦に転位させる為の…………!?」
「待ちなさい!まだ話は終わっていないわよ!?」
魔法陣を見たセリーヌは驚きの声を上げ、エマの推測を聞いたサラはリィン達を制止しようとしたその時
「…………ヴァリマール、これらをトワ会長に渡せるように頼めるか?」
「うむ、お安い御用だ。」
リィンの指示を受けたヴァリマールがリィンが取り出した生徒手帳とARCUSを光に包み込んでトワの手に渡らせた。
「え…………こ、これってもしかしてリィン君の…………!?」
「生徒手帳とARCUS…………――――――それも、どちらとも二つに割かれているようだが…………まさかリィン君自身がやったのかい?」
自分の手に渡ったリィンの二つに分かれた手帳とARCUSを見たトワは血相を変え、アンゼリカは重々しい様子を纏ってヴァリマールにいるリィンに問いかけたその時、ヴァリマールは地上から飛び立ち、ヴァリマールに続くように残りの機体も地上から飛び立ってヴァリマールと共に滞空してアリサ達を見下ろした。
「――――――この戦争で”黒のアルベリヒ”を含めたエレボニア帝国軍や黒の工房、結社や西風の旅団に所属するアリサ達”Z組”を含めた”トールズ”の関係者達をも討つ事を決めた俺の”決意の証”です。ありがとう――――――アリサ達と過ごした日々は本当に楽しかった。」
「待って…………行かないで…………リィン…………」
そしてリィンがアリサ達に別れの言葉を告げると、アリサは懇願するような表情を浮かべて手をヴァリマールに伸ばしたが、ヴァリマールの中
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