第41話 (第一部終了)
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ァンダール”の一員としてその本懐を果たすまでですし…………それに…………メンフィル帝国軍に所属していれば、いずれは本来僕がお守りすべきお相手であった皇太子殿下を救う機会も訪れるとの事ですから、その為にも僕は今回の戦争、メンフィル帝国軍につきます。」
「――――――既に互いが行く”道”は分かたれました。ミュラーさん、貴方も”ヴァンダール”の一員としてその本懐を果たす為にも貴方は貴方がお守りすべきオリヴァルト殿下の御身を必ず守りなさい。」
「ふふ…………アンゼリカお姉様にはお世話になった為心苦しくもあるのですが私はオーレリア将軍達を含めた”ヴァイスラント決起軍”の…………そして多くのエレボニア帝国貴族達の”未来”を背負っている立場ですから、私自身の私情だけでその申し出には応じられませんわ。」
セレーネに続くように一瞬だけ辛そうな表情を浮かべた後決意の表情を浮かべて答えたアルフィンの答えを聞いて驚いたクルトはすぐに気を取り直してオリエと共に静かな表情で自身の決意を答え、ミュゼは苦笑した後真剣な表情を浮かべて答えた。
「そんな…………考え直してください、セレーネさん…………!」
「アンタね…………”自分が契約している相手”の意志を尊重するという考えはアンタと同じ役割もあるアタシも理解できるけど、だからと言って”契約者”が間違った判断をしたのなら、それを正すのも使い魔(アタシ達)の役目だと思うのだけど?」
「皇女殿下…………」
「ミュゼ君…………」
「……………………」
セレーネ達の答えを聞いたエマは悲痛そうな表情を浮かべて話を続け、セリーヌは呆れた表情を浮かべた後真剣な表情を浮かべて指摘し、ラウラとアンゼリカは複雑そうな表情でアルフィンとミュゼを見つめ、ミュラーは重々しい様子を纏って黙り込んだ。
「やれやれ…………横から口を挟んで悪いとは思っているがリィンの”先輩”として口を挟ませてもらうぜ。」
するとその時フォルデが溜息を吐いてアリサ達に声をかけ
「リ、リィンの”先輩”って事はもしかして貴方がセシリア将軍の話にあった…………」
「…………クロウの性格にある程度似ている”先輩”――――――リィンがメンフィル軍の訓練兵だった頃に一番世話になったって言うフォルデさんですか…………」
「という事はもしかして、そっちにいるライフル使いの女騎士はゼノと”閃撃”を狙撃した”狙撃手”で、訓練兵時代のリィンが一番親しかった”同期生”?」
フォルデの話を聞いたエリオットとマキアスは不安そうな表情でフォルデを見つめ、フィーは複雑そうな表情でステラに視線を向けて訊ねた。
「ま、そうなるな。――――――で、お前達はメンフィル軍に所属したリィンの判断を間違っているような事を言っているようだが…………それのどこが間違っているんだ?
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