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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第41話 (第一部終了)
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哮を上げながら周囲に瘴気をまき散らし始めた!

「こ、これって…………!?」
「く、黒い瘴気…………!?」
「まさかあの瘴気は…………!」
「気を付けてください!”緋”を蝕んだ呪いです…………!」
敵がまき散らし始めた瘴気を見たアリサとエリオットは驚き、察しがついたトマスとエマは真剣な表情で声を上げ
「ロゼ!用意してるんでしょ!?」
「うむ、後は任せよ!」
セリーヌに促されたローゼリアは力強く頷いた後転位魔術で暗黒竜の正面に現れて暗黒竜と対峙した後異空間から自身の得物である紅き魔杖を取り出して構えると暗黒竜の足元から巨大な魔法陣が現れ
「………何の因果か黄泉返って再び呪いを振りまこうとはな。ゆっくり休むがよい――――――女神(エイドス)の元で。」
慈愛溢れる笑みを浮かべたローゼリアが魔術を発動すると暗黒竜の足元の魔法陣から凄まじい浄化の光が放たれ、暗黒竜を浄化し、消滅させた!

「あ…………」
「どうやら800年前と違って、犠牲者が出る事無く暗黒竜を滅する事ができたようね。」
「これで一先ずの危機は乗り越えたが…………」
暗黒竜の浄化を見たトワは呆けた声を出し、クロチルダとアルゼイド子爵は静かな表情で呟いた。

「――――――はい、シュバルツァーです。ええ…………ええ…………了解しました。サンドロット卿、プリネ皇女殿下、ジェダルさん。想定外の事態が起こったとはいえ、本作戦は現時点を持って完了した為、”ヴァリアント”に帰還せよとの事です。――――――お疲れさまでした。」
「承知。」
「………………リィンさんこそ、お疲れ様でした。」
「わかった。」
そして突如かかってきたENGMAで通信相手との通信を終えたリィンはリアンヌ達に作戦完了を告げ、リィンの言葉に三人はそれぞれ頷いた。
「――――――こちら、シュバルツァー。作戦を完了したためこれより”ヴァリアント”に帰還する。地上にいるリィン隊、プリネ隊、鉄機隊、そしてジェダル隊の回収をお願いします。」
更にリィンが別の相手に通信し、通信内容を聞いてリィン達がこの場から去ろうとすることを知ったアリサ達はそれぞれ血相を変えた。


「ちょ、ちょっと待て、リィン!」
「まさかこのまま俺達と何も話さず行くつもりか!?」
「アンタ達には聞きたい事や言いたい事が山ほどあるのよ…………!?」
「どうかヴァリマール達から降りてオレ達の話を聞いてくれ…………!」
我に返ったマキアス、ユーシス、サラ、ガイウスはリィン達を呼び止めようとし
「お願い、セレーネ…………!貴女からもリィンに思い留まってくれるように言ってあげて…………!」
「メンフィルに行ってから色々あったかもしれないけど、わたし達は今でもリィンやセレーネは達の事を”仲間”だと思っている。だから、クロス
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