第40話
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きればこの場で討ち取っておきたいが…………俺達の事情と”劫炎”の”死”に免じてアンタ達が退く事を許可する。――――――さっさと俺達の前から消えてくれ。」
「リィン…………」
「ハハッ、今度はわざと見逃されるとか落ちぶれたもんだねぇ、西風の旅団も。」
「今回の戦いで受けた西風の旅団の屈辱とゼノの仇はクロスベルの件も併せていずれ何倍にしても返させてもらう…………!」
「シャーリィは”仇”とかには拘らないけど、やられっぱなしなのはさすがにシャクだから”猟兵王”と”同じ”になってからリベンジさせてもらうね〜。」
「やれやれ、僕は”灰”のお兄さん達とはもう金輪際会いたくないよ、様々な意味で。」
リィンの指示に対してアリサが安堵の表情を浮かべている中、ルトガーは苦笑し、レオニダスはリィン達を睨み、シャーリィは暢気な様子で声をかけ、カンパネルラは疲れた表情で溜息を吐いた。
「おのれ…………っ!”駒”に過ぎない貴様ごときが想定外ばかりを起こした挙句、あまつさえこの私達を”見逃す”だと…………!?ならばそれがどれだけ”傲慢”な事か思い知らせてくれる…………!」
「何をするつもりなんだ、アルベリヒ…………!?」
一方アルベリヒは憎悪の表情でリィンを睨んだ後その場で魔術の詠唱をし、それを見たゲオルグが困惑の表情を浮かべてアルベリヒに声をかけたその時アルベリヒ達の背後に凄まじい瘴気を全身に纏った漆黒の巨大な竜――――――900年前にヘイムダルを”死都”と化させた元凶である暗黒竜ゾロ=アグルーガが姿を現した!
「――――――!!」
「…………ッ!」
「…………なんという威容…………」
「まさかあれは900年前に帝都を死都と化させた…………!」
「暗黒竜の”本体”か…………」
「まさか既に復活しておったとは…………!」
暗黒竜の登場にクルトは息を呑み、ラウラは真剣な表情で呟き、暗黒竜の正体を察したトマスとオリヴァルト皇子、ローゼリアは厳しい表情を浮かべ
「以前戦った”骨”とは比べ物にならないね…………」
「ああ…………どうやらあれはただの抜け殻だったらしいが…………」
「”本体”はここまでなんだ…………」
かつての特別実習で暗黒竜の”骨”と戦った事があるフィーの分析に頷いたマキアスとエリオットは不安そうな表情を浮かべ
「クク、”格”で言えば”劫炎”の”真の姿”には及ばぬが”紅蓮の魔王”以上の存在だ。仲間が大切ならば、せいぜい聖女と協力して倒してみるがいい。」
アルベリヒは不敵な笑みを浮かべて答えた後転位魔術で様々な勢力の使い手達と共に転位し、その場から撤退した。
「あんなとんでもないものを呼び寄せておきながら、自分達は撤退か、愚か者が…………!」
「しかも私達を守る為にリィン君達が
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