第40話
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淵、光の剣匠、放蕩皇子。」
そして舌打ちをした後不敵な笑みを浮かべたマクバーンの言葉にカンパネルラが呆けたその時マクバーンは焔の神気を凝縮させ、結晶化させたものをリィンとクロチルダに一つずつ、そしてオリヴァルト皇子には二つの結晶をそれぞれの手に受け取らせ、更にはアルゼイド子爵には結晶化していない焔の神気をそのままアルゼイド子爵の身体の中へと吸い込ませた。
「これは…………」
「焔の神気…………何という清冽な…………」
「”神なる焔”――――――本物の”カクヅチ”という訳ですか…………」
マクバーンが渡した焔の神気を身体に吸い込まれた事で自分に起こった状態を理解したアルゼイド子爵は驚きの表情を浮かべ、ローゼリアとトマスはマクバーンが渡した焔の神気の結晶を見て驚いていた。
「ま、一回切りだろうから、ここぞという時にでも使えや。――――――そいつがあれば、”不死者”となったクロウや”呪い”に侵された皇太子、それに”剣”になった”白兎”の状況を変える”何か”にはなるかもしれないぜ。」
「何…………っ!?」
「ミリアムちゃんやクロウ君、それに皇太子殿下の状況を打破する為の”可能性”…………」
「…………礼を言うわ、マクバーン。」
「私からも礼を言うよ。――――――ありがとう。」
マクバーンの説明を聞いたユーシスは驚き、トワは呆け、クロチルダとオリヴァルト皇子は静かな表情で感謝の言葉を述べ
「父上には結晶化したものではなく、直接”神気”を渡したようだが…………あれは一体…………」
ラウラは困惑の表情でアルゼイド子爵に視線を向けた。
「――――――実は”煌魔城”での戦いで彼の”焔”によって私の呼吸器系に後遺症が残っていた事で以前のような力は発揮できなかったのだが…………先程の神気でそれも完全に治癒した。」
「そ、そうだったのですか…………!?」
「という事は”星杯”では”本気”を出せない状況であの化物と渡り合っていたのですか…………」
「…………さすがは子爵閣下です。」
アルゼイド子爵の説明を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中ラウラは驚き、サラは苦笑し、ミュラーは静かな笑みを浮かべていた。
「ま、不可抗力だったとはいえ、”光の剣匠”に渡したそれは”詫び”のようなものだ。」
「おのれ…………余計な真似を…………!」
「やれやれ…………亡き盟主が君達”執行者”に与えた神聖な”権利”にどうこう言うつもりはないけど、まさかこんな形で”意趣返し”してくるとは想定外だよ。」
マクバーンがアルゼイド子爵に対する説明を終えるとアルベリヒはマクバーンを睨み、カンパネルラは苦笑していた。
「さっきのアンタの行動の”意図”は理解できたが…………何故、アンタを直接討ち取った俺にまで渡したんだ?」
「「兄様…………」」
静か
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