第二章
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暑いと思ったらそうして青空を見ていてもだった、そうして夏と青空と犬の三つを順番に見て意識しながらの散歩になった。
その散歩を終えて犬を犬小屋の近くの鎖につないで家に帰ると母に言われた。
「夏休みの間はお願いね」
「毎朝?」
「あんたどうせ暇だし」
夏休みだからだというのだ。
「いいでしょ」
「それはそうだけれど」
「じゃあお願いね」
「勝手に決めないで欲しいけれど」
「じゃあ嫌なの?」
「嫌かっていうと」
暑いのはどうかと思っても夏の青と白の空は好きだし犬と一緒にいるのも悪いものじゃない、上機嫌な彼を見ることもだ。
僕は感情的に断る理由を見付けなかった、もっと言えば悪くないと思っていた。それで母にこう答えた。
「じゃあ夏休みの間だけね」
「お母さん夕方に行くから」
「それじゃあね」
「ええ、後は部活よね」
「ちょっとしたら行って来るよ」
母に答えた、そうして部活の時間まで自分の部屋で漫画を読みながらくつろぐことにした。夏休みの朝の少し動いた後のことだ。
サマードッグ 完
2019・9・1
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