第二章【三つ巴の戦い】
第二十一話「来禅高校修学旅行・T」
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道に尋ねた。
「あれは誰だシド―?」
「先生が言っていただろ?旅行会社から派遣されてきたカメラマンさんだよ」
「でも派遣されてくるカメラマンがあんな美人さんだったとはな。てっきり熟年のおっさんかと思ってたぜ」
士道の言葉に続くように安田が下心が丸見えの表情で鼻を伸ばしカメラマンの後ろ姿を見ていた。心なしか鼻息が荒かった。
「…そんな目で女子を見てるから嫌われるんだと思うぞ」
「何!?一体どんな目だと言うのだ!俺は美しい女性たちを見て目の保養をしているだけだ!」
「明らかに劣情の視線で見てる時点でアウトだよ」
安田の言葉に士道が呆れたように言う。顔の作りは悪くない安田が女性にモテないのは全てその欲情を隠そうともせずに女性を見るためだろう。中にはそんな安田に興奮する女性もいるとのうわさがあるが真意は定かではない。
「なあ、殿町もなんか言ってくれよ!」
「ん?ああ、悪いな。今彼女との次のデートプランを考えているんだ。邪魔をしないでくれ」
「親友に見捨てられた!?」
「というより相手にされてないだけだろ」
安田の言葉に士道は突っ込みを入れる。そうこうしている内にアナウンスが流れ或美島に到着する事が伝えられた。それに従い士道たちは席に座って着陸を待つのであった。
様々な思い、欲望、野望が入り交じる修学旅行が今、始まる。
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