第二章
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「私も好きになった、この花を今ここで共に観られるれば」
「皇帝に戻られて」
「そのうえで」
「そうであればどれだけ嬉しかったか」
こう言ってだ、ナポレオンは宮殿の中にいた。そうして一人菫を見て悲しい顔になって項垂れるのだった。
飾られた花の中で 完
2019・2・13
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