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手伝わせない理由
第二章
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の顔に傷がなくてね」
 それでというのだ。
「そうした意味でも奇麗でね」
「いいっていうのね」
「そうよ、あんたの顔に傷がなくて」
「顔に傷が」
「皆顔に身体に残る様な傷があったらいけないってね」
 その様にというのだ。
「皆思ってたのよ」
「ひょっとして」
 祖母、会社の社長でもある彼女にそう言われてだ。由梨は気付いた。
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