第一章
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進め」
「お前はそちらだ」
「それで将来はうちで働いてくれ」
「経済学の知識でな」
「うちって経済学が必要な位かしら」
由梨は家族の言葉に首を傾げさせて言った、家の会社は同族経営で家族が中心だ。他の社員達を入れて従業員は五十人位だ。典型的な中小企業だと言っていい。ホワイトな黒字経営だが会社の規模はそれ位だ。
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