第五章
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牧場の主である禿げたホビットは二人の姿を見るや否やすぐに逃げ出そうとした、だがガルパンは素早く動き。
主を捕えた、そうして警察に事情聴取をさせると。
男が邪教徒であることがわかった、それに。
「革に細工してるとかな」
「そこまするとは」
「邪教の呪いかけて」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「邪教の踊りを踊らせて」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「死なせて」
「邪神の生贄にするとか」
「考えたもんや」
「全くですね」
ガルパンはサンチェスのその言葉に頷いた。
「ここはで考えるとか」
「やるもんや」
「悪い意味で」
「まさか牧場主が邪教徒で」
「家族も知らんかったことで」
「ほんまに人知れず」
それこそ誰にもだ。
「革に呪いをかけてたとか」
「思わんからな」
「今回何もわからんかった筈です」
「そやな、しかし」
「はい、考え抜いても」
牧場主、彼がというのだ。
「こうしたことはです」
「わかるもんやな」
「世に悪が栄えた試しはなし」
ガルパンはこの言葉も出した。
「そういうことですね」
「ほんまにそやな」
「ええ、それでですよ」
「今回のことは果たした」
「そういうことですね」
二人でこうしたことを話してだった、ガルパンはサンチェスと共にギルドに依頼を終えたことを報告し報酬と感謝の言葉を受け取った。
そうしてから街を後にしたが。
街の正門を出るとだった、その瞬間に。
その手にあるものが宿り心に言葉が語り掛けてきた、ガルパンはその言葉をそのままサンチェスに話した。
「これはクラベスです」
「サルサの楽器やな」
「はい、これがおらっちの新しい神具で」
それでというのだ。
「踊りながらも使えて」
「しかもやな」
「音が攻撃になって」
「武器にもなるか」
「この辺りバードの楽器と同じです」
サンチェスにこのことを話した。
「有り難いことに」
「ほんまに有難いな」
「そして」
ガルパンはさらに話した。
「もう一つあります」
「そのもう一つは何や」
「はい、神託を適えて」
このこともだ、ガルパンは心の中の言葉に教えられた。そしてその言葉もそのままサンチェスに話した。
「おらっち自身も全体的に一回り強くなりました」
「そうなったな」
「はい」
まさにというのだ。
「そうなりました」
「そのこともよかったな」
「ほんまに。それでなんですけど」
ガルパンはさらに話した。
「おらっち達のやることですけど」
「ああ、神託が全部か」
「ちゃいますから」
それはという口調での言葉だった。
「それはあくまで通過点で」
「それでやな」
「この世界を救うことが目的です」
「その通りや、ほな
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