第五章
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「リディアの考えが」
「そやねんな」
「ここは貴女にね」
「全部任せてくれるか」
「見せてくれるわ」
リディアに微笑んで話した。
「今回は」
「そうさせてくれるか」
「最初からそのつもりだったけれど」
「これからはやな」
「特にね」
「ほなな」
「その様にね」
こうしてだった、まずは街の墓場リディアが司教に案内してもらった領主に苦しめられていた者達のそこにラジオを設置してもらい。
リディアはステージも用意してもらった、そこからだった。
「マイクを歌ってな」
「ラジオを通じて」
「それぞれの場所にな」
そこにというのだ。
「あたしの歌を聴いてもらう」
「そうするのね」
「ここからな、そして」
リディアは元春にさらに話した。
「兵隊さん達の出る場所にも」
「ラジオは置いているから」
「あたしが歌ったら」
その時はというのだ。
「ラジオのある全部の場所にや」
「貴女の歌がね」
「聴こえる様になるから」
「これで」
「あたしが歌ったら」
その時はというと。
「ことが終わるで」
「そうなるわね」
「皆成仏してな」
そうなってというのだ。
「終わるわ」
「全てが」
「怨みは晴らさんとな」
「ええ、さもないとね」
「怨みを呑んで死んだ人は」
「成仏出来ないわ」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「これからや」
「成仏させるな」
「怨みを晴らしてな」
「この歌は」
リディアが歌いはじめた、その歌を聴いてだった。
司教ははっとした顔になった、そのうえで言った。
「進軍の歌」
「この歌を聴けば」
元春が歌うリディアに代わって司教に答えた。
「誰もが進軍する」
「その歌ですね」
「しかもあの娘の力なら」
リディアの歌のそれならというのだ。
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