第七千九百七十一話 外れても
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第七千九百七十一話 外れても
イタリアは日本に首を傾げさせつつ尋ねました。
「あの、予言って絶対に後出しだけれど」
「あの事件は予言されていたとかですね」
「いつもそう言ってるけれど」
それでもというのです。
「これから何か起こるかも書いてるよね」
「はい、ですが」
そうしたことはといいますと。
「まず外れます」
「そうだよね」
「そして外れますと」
その予言はといいますと。
「忘れられます」
「なかったことになるんだ」
「予言されなかったことになります」
「そして新しい予言ネタが出るんだね」
「その通りです」
「ある意味凄いね」
イタリアもそのことについて思いました。
「鋼メンタルだよ」
「過去を振り返らないジャンルなのです」
これから起こることが外れても気にしない、そうしてどんどん書いていくのです。それが予言の本の醍醐味なのです。
第七千九百七十一話 完
2019・8・28
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